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フレッシュプリキュア! あそびコレクション 【ふれっしゅぷりきゅあ! あそびこれくしょん】 ジャンル なりきりミニゲーム集 対応機種 ニンテンドーDS メディア DSカード 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 朱雀 発売日 2009年10月29日 定価 5,229円(税5%込) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) セーブデータ 2個 判定 なし ポイント 低年齢対象の知育キャラゲーネタ拾いが中途半端でボリューム薄 プリキュアシリーズリンク 概要 ゲーム内容 評価点 賛否両論点 問題点 総評 概要 2009年から2010年にかけて放送された4代目プリキュアである『フレッシュプリキュア!』を素材に作られた幼児向けミニゲーム集。 本ゲームでは『フレッシュプリキュア!』に登場する4人のプリキュアになりきって、四つ葉町を舞台に日常生活とプリキュアとしての任務を体験することに。 ゲーム内容 本作は全編タッチペン操作である。複数のミニゲームをこなしながらクローバーコインを集め、衣装やミニゲーム用のアイテムをコレクションするのが大まかな流れ。 ミニゲーム 四つ葉町の地図をあしらったミニゲーム選択画面が下画面に表示される。現状で遊べるミニゲームは地図の各所にふきだしで表示される。 この吹き出しをタッチすることで各種ミニゲームを開始できる。なお、選択できるミニゲームはプリキュアに変身できるヒロイン4人に応じて若干変化する。 ヒロイン1人で全てのミニゲームが選択できるわけではなく、必要に応じてキャラの視点を切り替える必要がある。といっても1つのセーブデータ内での切り替えはいつでも可能。これにかかる時間は1秒ほど。 クローバーコインが手に入るミニゲームとそうでないものがある。 前者はクリアするとプレイの出来の良さに応じて1~5枚のクローバーコインが貰えて、続けて遊ぶかどうか聞いてくる。後者はゲーム目標や制限時間が特に設定されていないものがほとんどであり、プレイヤーが好きなタイミングで切り上げるという設計がなされている。 最初にプレイできるミニゲームはごく少数だが、ミニゲームを何回かこなしていると新しいミニゲームが解放される。なお解放条件にクリアしたミニゲームの種類やクローバーコインの入手枚数は関係ない模様。 + クローバーコインを稼げるもの ドーナツ カオルちゃん(*1)のドーナツカフェでドーナツづくりを手伝うミニゲーム。序盤から選択できる。 示された手本に従って、ドーナツにトッピングを施す。トッピングに用いる材料は大まかにソースとチップとフルーツの3種類。 ソースとチップはそれぞれ容器をタッチで選択した状態で、ドーナツをタッチペンで塗り絵のようにすることでかけることができる。 フルーツは持ってある皿をタッチして選択した状態で、ドーナツをタッチペンで触ることで配置可能。また配置したフルーツをタッチしてドラッグすることで、配置の微調整もできる。 制限時間はなく、失敗したときは新しいドーナツを持ってくることで何度もやり直しができる。 トッピングに用いた材料がお手本通りかどうか、トッピングの大まかな位置、トッピングする順番(ソースを塗った上にフルーツを置いたのか、フルーツを置いてソースをかけたのか等)が評価される。 ダンス プリキュアのOPテーマと1期、2期EDテーマに合わせて、出てきたマークを処理する音ゲー。 ミユキさん(*2)がサポートしてくれる。 求められる操作は「マークが光った時にタッチ」、「動くマークをなぞる」の2種類。 画面上のクローバーマークの数(1~5)が、そのままクリア時に入手できるクローバーコインと関連している。上手にタッチするとクローバーの葉っぱが増え、失敗すると葉っぱが減ってしまう。 バトル ゲーム中盤から選択可能。プリキュアに変身して敵組織の使い魔にあたる化け物「ナケワメーケ」と戦う。 ルールはシンプルで味方の体力ゲージよりも先に敵の体力ゲージを削ると勝利。味方ゲージが先になくなるとやりなおし。 右から流れてくるマークを逃がさずタッチすると、味方が敵に対して攻撃を仕掛ける。 ナケワメーケも攻撃をしてくる。この攻撃もマークとなって移動してくるので、プリキュアに着弾する前にタッチしてかき消す必要がある。 また敵は時折タメ攻撃もする。このタメ動作の時に現れるマークをタッチ連打で破壊すれば不発にできる。 最初のバトルをクリアするとイベントが発生し、せつなが4人目(*3)のプリキュアとなって仲間に加わる。 めいろ 上画面の地図を参考に、主人公の一人であるラブを迷路内に隠れたシフォン(*4)のもとにたどり着かせるゲーム。 ラブは操作なしでも直進し、曲がり角のあるところに差し掛かると一旦停止する。その際進む方向(左右に曲がるか、直進するかUターンするか)を下画面の対応するマークにタッチして選択することになる。 シフォンが別の場所にテレポートしてしまうことがある。テレポートされるともらえるクローバーコインの枚数が減ってしまう。 テレポートするか否かは確率で判断される、ごく稀にだが寄り道せず最短でシフォンのもとに向かってもテレポートされることがある。 ヘアサロン ヘアサロンに来たお客さんの注文通りに、髪型を変えてあげるゲーム。 1プレイで登場するお客さんは3人。髪型、髪の色、髪飾りの3つの要素を選択肢のうち正しいものを選べばよい。 ジャンプ ドーナツを持って飛んで行ったシフォンのもとにたどり着くゲーム。 操作なしでラブがダッシュするので、タイミングよく画面をタッチすることで道を阻む花壇を飛び越える必要がある。また長押しタッチすることで滑空できる。 制限時間やゲーム失敗条件などは無いが、花壇にぶつかるほどもらえるクローバーコインが減少する。 かくれんぼ 野良猫の魔の手が届く前に、タルト(*5)を操作してシフォンのもとにたどり着かせるゲーム。 町で眠る猫の目を盗みながら、画面右へタルトを歩いて進ませる。 画面右タッチしている間、タルトは歩き何もしていないと止まる。 猫が起きている間はポストや花壇、電柱の物陰に隠れている必要がある。起きている猫に見つかると吠えられてタイムロス。 つたわたり タルトを操作して、逃げたシフォンのところにたどり着くゲーム。 タルトが樹上のツタをつかってターザンスイングをするので、タイミングよくタッチして次のツタに飛び移らせる。 木の上から落ちてもゲーム失敗にはならないが、こちらももらえるクローバーコイン枚数に影響あり。 + クローバーコインを稼げないもの プリズムキャッチャー UFOキャッチャーの要領で、ゲームをより楽しむためのアイテムを収集できる。 プレイには各ミニゲームで集めたクローバーコインを支払う必要がある。 円形に並べられたカプセルの上を、キャッチ用のアームがぐるぐるとまわるのでそれをタイミングよく止めてカプセルをつかむことができれば成功。 1プレイでクローバーコインは1~3枚投入でき、投入枚数が多いほどアームの回転速度がゆっくりになる。 取れるカプセルの色に応じてもらえる景品が異なる。 黄緑…シフォンに食べさせるおやつのバリエーションが増える 橙…ぬりえ(後述)の下絵のバリエーションが増える 青…絵本パズル(後述)用の絵本のバリエーションが増える 桃…新しい衣装(後述)を入手できる 赤カプセル おみくじ(上記4種のカプセルを取りつくすと出現するようになる) シフォンのおせわ シフォンをなでたり、服を着せたり、ごはんをあげるゲーム。 遊んでほしいときに長時間放置すると機嫌を損ねてしまう。 プリズムキャッチャーの景品を取ることでごはんのバリエーションを増やせる。 おべんとう 好きな弁当箱を1つ選び、その中に食べ物を配置していくという内容。ゲーム性はなくこれといった目標や義務行動もない。 判定はわりとシビアで、隣の食べ物や弁当箱の壁に少しでも重なるような配置はできない。スペースを考えて計画的に食べ物を盛り付ける必要がある。 ぬりえ 下絵のある状態に、 上画面にお手本が表示される。 パレットから「色」と「ペンの太さ」を決定してから、 はみ出した時などには「けしごむ」を選んでペンでこすることで色を消すことが可能。 パレットの上側に表示される色はお手本に使われている色。それ以外の色もありプレイヤーが自由が利く。 絵は完成後にシールで飾り付けもできる。 えほんパズル バラバラになった絵本の絵を元通りにつなぎ合わせるゲーム。 絵本とは題しているものの文字の類は登場しない。 きがえ ダンス時(めいろ時のラブも該当)に使われる3Dモデルの衣装を変更できる。 プリズムキャッチャーの桃色のカプセルを入手することで、着替えのバリエーションを増やせる。 ダンス前にも着替える機会がある。またダンス中のみプリキュアに変身することが可能。 着替えは一時的なものではなく、以降の3Dモデルの衣装にも反映される。 ミニゲーム選択画面から直接「きがえ」を選ぶと、キャラ1人分しか衣装変更できないが、ダンスの時であれば、3人までだが同時に行うことが可能。 えいがかん 3,4クール目のOPのノンテロップ版アニメーションを閲覧できる。EDアニメーションの閲覧は不可能。 評価点 幼児対象のゲームとしての設計 見やすい字幕で、丁寧な説明を心掛けている。 難しいボタン操作は一切要求せず、DSの機能をフルに生かして直感的にゲームを進めることができる。 バトル中にナケワメーケそのものをタッチペンで叩けるなど細かな工夫もみられる。 演出 ゲーム設計上大した文量があるわけではないものの、主人公たちやその周辺人物の台詞は全てボイスで読み上げられる。ゲーム選択時といった些細な一幕にもボイスが吹き込まれている。 ゲームの構造はマップにミニゲームをちりばめるといった非常にシンプルなものだが、舞台となる街をプリキュアとなる4人がめいめい生活している雰囲気が再現されている。 ミニゲームのバトルでは、キャラのアニメーションがきびきびと動いてくれる。 必殺技の時に武器の杖をグルグルと回す動作を、DSのタッチペンの操作に上手に落とし込んであるため臨場感がある。 ミニゲーム選択時にヒロインの視点を切り替えるというシステムは一見無駄なようにも思えるが、殺風景になりがちな本作に華を添えているかもしれない。 キャラを切り替えるときにボイス付きでヒロインの名前を呼ぶ演出があるにもかかわらず、切り替えシステム自体のテンポはなかなか良好。 賛否両論点 シフォンの世話について このミニゲームは位置づけ的に、赤ちゃんをあやす楽しさを体感できるゲームなのだが、やれることが結局のところタッチペンでなでるかご飯を食べさせるかであり選択肢が少ない。 単純なシステムだからこそのとっつきやすさもあるにはある。 問題点 ボリュームの薄さ ゲーム内容の説明通りやれることのバリエーションこそあるものの、圧倒的にそのボリュームが少ない。 大半はやりこみを必要としないミニゲームなため、効率よくプレイすればコンプリートまで1時間未満。 登場人物もプリキュアになる4人と敵幹部、ナケワメーケ、カオルちゃん、ミユキさんと少なめ。ミニゲームにもルール説明のところで顔を出す程度で、内容にあまり干渉してこない。 一般向けのゲームなら非常に厳しい評価を下さざるを得ないが、幼稚園から小学校低学年あたりを対象にしているゲームなので難しいところではある。 「シフォンのおせわ」「おべんとう」「ぬりえ」は"文字通りの"作業。ゲームの攻略には全く必要のない行為。 原作の再現度 原作アニメからネタをいくつか拾って作っただけの印象が強い。 ネタの解説などは無くプレイヤーが知っている前提のものが多い。かといってしっかり掘り下げているわけでもない。 ストーリー要素は殆ど存在しない。 せつな(*6)加入関連 本編アニメのネタバレになるが、『フレッシュプリキュア!』の物語の序盤は3人のキャラがプリキュアに変身していた。そして中盤にさしかかるまで、4人目の追加戦士が誕生するまで様々な紆余曲折があるのだが本ゲームではそれが大幅カットされ、仲間になる「瞬間」を簡単なテキストと紙芝居で済ませてしまっている。 原作アニメを見ていようがなかろうが超展開に驚くこと請け合い。 説明は「ラブとせつなが心を通わせた末にイースは倒れ、キュアパッションに生まれ変わった」という文字のナレーションのみ。そこにボイス付きの会話も付け加えられるのだが、「私はお前(ラブ)が羨ましいと思った」と吐露するイースに、「やっぱりせつなちゃんだった」とラブが返すという非常に淡白なもの。 イースがラブの友人のふりをして行動しているうちに、ラブに一種の情が生まれるというくだりや、イースが自らの上官により命を削られながら戦いを挑み、ボロボロになった所を助けようとしたラブに自ら正体を見せた上、ラブからもらった四つ葉のクローバーのペンダントを踏みつけて壊し友情を捨てようとしていた説明もないため(*7)、ストーリーを重視するプレイヤーにとっては残念。 ミニゲームのダンスについて ラブは固定メンバーで外せない。また最大3人までしか選べず、4人揃って踊ることができない。 ポリゴンモデルもDSのスペックを考えても粗い。また首が変に長く肩幅が広いといった寸法的な難も存在する。 アニメのEDはキャラCGが歌に合わせてダンスをするという、なかなか当時としては先鋭的なことをしていたため、どうしても本作のこの仕様は見劣りしてしまう。 タッチするべきタイミングがベースとなる曲と妙にマッチしていない。判定はゆるいので難易度が高いわけではないのだが、どちらかというとリズム感よりも瞬発力を試される仕上がりになっている。 テンポについて 評価点に書いたことでもあるが、このゲームの説明は親切すぎてわかっているプレイヤーからすればじれったく感じるかもしれない。 ミニゲームも何かしらの動作を早送り、もしくはカットする機能がついていない。タイムロスがあるにしても1,2秒レベルのものが多いので気にならないレベルといえるが、なかには長時間のわかりきった動きを何度も見せつけられてイライラするものも。 「プリズムキャッチャー」ではアームが下りて、カプセルを拾って落とすところまで約15秒かかる。 「めいろ」は比較的ゆっくり歩くヒロインの動作を早送りできない。等 説明不足な点 主人公の一人であるラブの視点でプリズムキャッチャーをプレイするとゲームのルール説明をしてくれるが、他キャラ視点でプレイすると何も説明してくれない。 終盤の遊びはルール説明を省略される傾向がある。また操作方法が直感的にわかるものもあれば、幼児が理解するには少し複雑に感じられるものも。 総評 幼児から小学校低学年を対象に作られた必要な部分を最低限備えたキャラゲーといったところ。 DSの機能は比較的上手に活用されているので、発売当時の目線でいえばそれなりに楽しく遊べたかもしれない。
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新しいmugenプリキュアを誕生させる大会です。 思いの力が人を強くする……。誰かを守りたいという思いの力を持つ女の子は誰でもプリキュアになれる。 そしてその力は……この宇宙を生み出したビッグバンにも匹敵するんだ! 解説 プリキュア勢のAI・キャラ製作者のhatya氏による小規模総当たりリーグ戦大会。 ランクは凶上位~狂下位行くか行かないか。 ルール 試合時間60秒 2ラウンド先取 勝ち星が一番多いキャラが優勝で、優勝者はmugenプリキュアになれる。同成績ならば決定戦を行う。 登場キャラは自身で仮のプリキュア名を名乗って参加。 出場キャラ10名 内リクエスト枠4名 キャラ名 製作者 AI製作者 設定 キュアトラップ baggy氏 AIレベル10 7P キュアゼファー まっしろ氏 エマノン氏 7p パート3より弱体化 キュアアンバー ina氏 アムギス氏 アクセルon ゲジマユ キュアフェアリー ティーフ氏 12p コンボ中無敵 キュアアイドル ハロヴェリ氏 12p AIレベル16 どんがら1 キュアハァト HM氏 eurota氏 12p AI4 反応4 リクエスト枠 キュアノックス シロト氏 カサブタ氏 AI7/7 学習スイッチON コーネリア/ガートルード使用方針0 ゲージ回復/消費制御スイッチ1 7P ゲジマユ キュアトルネード おやじ氏 Air氏 パート3よりゲジマユ キュアスターライト ノナシウス氏 12p レベル100 アグレッシブ パート3よりゲジマシ キュアキャプター CCI氏 hatya氏パッチ入り クロウカード時無敵1 ゲージ増加1 増加量10 キュアトラップ『サマーエンドプリキュア』 キュアゼファー『テーブルトーク!プリキュア』 キュアアンバー『ジュエリープリキュア』 キュアフェアリー『ファナテイル・プリキュア』 キュアアイドル『みんなでプリキュア♪』 キュアハァト『ドキドキ?プリキュア』 キュアノックス『法使いプリキュア』 キュアトルネード『エスパー!?プリキュア!』 キュアスターライト『魔砲少女プリキュア』 キュアキャプター『カードキャッチプリキュア』 関連大会 プリキュア対ボス連合 プリキュア組手杯 コメント 名前 コメント
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「どう、して・・・・・・」 「ここは騒がしいわ。後で会いましょう」 震える声で尋ねるせつなに、彼女は――――北那由他ことノーザは、猫撫で声で囁き、そして笑う。だがその目は、 大きな口が浮かべる笑みとは裏腹に、冷たく凍りついたもので。 「話す、ことなんて・・・・・・」 「お母さん――――なのよね?」 それでも、せつなは必死に拒絶しようとする。が、那由他が漏らした言葉と、その視線の向かう先に、彼女は凍り付い て。 「お母さんに、何をするつもり!!」 危険な光を宿らせる那由他の瞳から、あゆみの姿を隠すようにしながら、せつなは腰に付けたポーチに手を伸ばす。 その中には、彼女がプリキュアに変身する為のアイテム、リンクルンが入っている。 「何にも、するつもりはないわ――――貴方が来てくれるなら」 「――――っ!!」 戦意の無さを示すかのように、彼女は両手を大きく広げる。が、それでもせつなは、構えを解かず、那由他のことを 睨み付ける。 「大丈夫よ。少しお話がしたいだけ――――それだけよ」 「――――本当に、それだけでしょうね」 低く抑えた声で答えるせつなに、那由他は薄く笑い、頷いた。 「ええ、約束するわ――――それじゃ、待っているわ。占いの館で、ね」 そして彼女は、踵を返して去って行く――――その足元で、街路樹の根元に咲いた花が腐り、枯れていって。 ギュッ、とせつなは拳を握る。罠だ。そう思う気持ちがある。だが―――― 「せっちゃん。どうかした?」 かけられた声に振り返ると、彼女が来ないことを不思議に思ったのだろうか、あゆみがすぐ側に戻ってきていて。 「ううん、なんでもないわ、お母さん」 だが――――お母さんを、危険に晒すわけにはいかない。絶対に。 それはせつなにとって、絶対の想い。だから、決める。 例え罠であったとしても、行かなければならない、と。 されど少女は 思いを振り切りて 変だ。 ラブは、思う。 せつなが、変だ。 思いながら、リビングのテレビの前にぼんやりと座る彼女の横顔を、じっと見つめる。 さっき、お母さんと三人で買い物に行って帰ってきてから、なんだか上の空で過ごしている。話しかけても生返事だし、 ちらちらとお母さんを眺めては、じっと何かを考えているような素振りをしている。 一体、どうしたんだろう。思って、彼女は問いかける。 「せつな?」 「ん? なぁに、ラブ」 「あのさ――――何かあった?」 いつものように、問いかける。 せつなは少し、気持ちを抑えてしまうところがある。あゆみにも気付かれていたように、傍目にもわかるほど、無理を してしまう時がある。 だからラブは、せつなの顔に影が浮かんだ時、素直にそう尋ねることにしていた。 「え――――?」 その問いかけに、一瞬、彼女は驚いた顔をして、やがて微かに首を横に振って笑う。 「大丈夫よ。何でもないわ」 「・・・・・・そう」 ラブは言って、微かに視線を落とす。 その答えは、ある程度、予測していたもの。無理をしている上に、それを素直に認めようとしない時のせつなの、 お決まりの言葉。 少し、悲しくなる。何でもないこと、ないんじゃないの。そう言いたいけれど、そう聞くことを拒絶されているようで。 せつなが、遠く感じられる。 けれども。 「何でもないならいいけれど――――何かあったら、ちゃんとアタシに言ってね」 ラブは顔を上げ、せつなの目を真っ直ぐに見て、優しく言った。 大丈夫。せつながそう言っているなら、それを信じよう。そう思いながら。 二人にとっては、それも、いつものことだったから。 彼女は、ラブの言葉に少し笑って、頷いて。 「ええ。わかったわ――――ありがと、ラブ」 言うと、部屋に戻るわね、と言い置いて彼女は二階へと向かった。その姿を、ラブはもやもやとした気分で見送る。 いつものこと――――だよね。 心の中で、一人ごちる。 せつながいつものように、ちょっとだけ無理をしていて。ちょっとだけ困ってて。けれど、大丈夫って言っているんだから ――――信じていいんだよね。 思ってみても、何故か。 落ち着かない。心がざわついている。一言で言えば、嫌な予感。 「あら。せっちゃんは?」 「え?」 台所から出てきたあゆみが、そこにラブしかいないことに気付いて、キョトンとする。 「ああ、せつななら、部屋に戻ったよ」 「あら。せっかくおやつを出そうと思ったのに。さっき買ってきたアイスだけど」 「アタシ、呼んでくるよ」 お盆を持って困った顔をする母親の言葉に、ラブはソファから立ち上がる。 アイスは、せつなが選んだお気に入りの一品。これを食べれば、せつなも元気になるよね。 思いながら階段を上がり、彼女の部屋のドアをノックする。 「せつなー。おやつだよー。さっき買ったばっかりの、アイスだよー」 呼びかけに、だが、返事はない。 微かな不安に襲われて、ラブはドアノブを回し、扉を開ける。 「せつな――――?」 部屋の中には、誰も、いなかった。 赤い光が弾けると共に現れたせつなは、器用に地面に着地する。最初の頃は失敗もあったアカルンの使い方にも、 さすがに慣れてきていた。 目の前に聳えるのは、占いの館。かつて、せつながイースとして暮らしていた場所。ラビリンスのアジト。 ここに来るのは、久しぶりだった。 プリキュアとなってからは、この場所を避けてきた。ラビリンスの手先だった頃――――つまり、イースだった頃を、 思い出してしまうから。 そしてそれを、ラブ達も気付いていたのだろう。せつなに、この場所のことを尋ねるようなことをしなかった。 本来であれば、敵の本拠地が分かったなら、攻め込んでもいい筈なのだ。実際、美希と祈里がここに来ようとして いたと聞いている。その時は、ここに至ることが出来なかったらしいが、おそらくそれは館の周りの木々によってカモ フラージュされていた為だろう。 だから、ここの正確な位置を知っているせつながキュアパッションとなったのなら、館に辿り着くことだって出来る筈 なのだ。 それでも、彼女達は、ここに攻め込もうとはしない。 一度、その理由を美希に聞いたことがある。すると彼女は、 「あら。あたし達の目的は、シフォンや皆を守ることだもの。こっちから攻め込む必要なんてないわ」 笑いながら、そう答えた。 それは、半分は本当だろう。プリキュアは、あくまでも守護者。イースのような兵士ではないのだ。 けれど、残りの半分は。 「だからね、せつな。思い出す必要なんて、無いんだからね」 慈しむように、美希はそう続ける。 残りの半分は、せつなのことを思いやっているから。彼女の心の古傷に、触れない為に。 甘い、とせつなは思う。少女達は、甘すぎる、と。それは、彼女に残された、兵士としての考え方。 だけど、その甘さが、せつなを救ってくれたのだ。そう思うと、ただ、感謝するしかなくて。 なのに。 せつなは唇を噛む。 皆に気遣われていたというのに、私は今、ここにいる。再び、占いの館に。 肩に入った力を抜くように、大きく深呼吸をして、せつなはきっと背筋を伸ばし、扉に手を触れる。 私は、東せつな。キュアパッション。イースじゃない。 最後に、確かめるようにそう、自分に言い聞かせながら。 7-135へ
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「プリキュアハピネスハリケーン!はあーーーーーっ!」 「シュワシュワ~」 緑のダイヤが溶けていった。 「まあいい、今日は君に会いたい人がいるんだよ」 サウラーが姿を消し、入れ替わりに初老の男が現れた。 「あなたは・・・」 クラインが一人の少女を連れて4人の前に現れた。 「ご無沙汰しております。旧バージョンのイースさん、いや、今はキュアパッションですか。 あなたもわかっていた筈です。あなたの代わりはいくらでもいることを・・・」 「まさか・・・」 「紹介しましょう・・・ こちらがイース、失礼ながら先にアップグレードを進めさせておりましたので、 あなたの存在は大部分移行済みです。あとはあなたが消去されればアップグレードが完成します。」 「我が名はイース、ラビリンス総統メビウス様が僕。旧バージョンのお前を消去する!」 言うや否やイースがキュアパッションに襲い掛かった。 高速の拳と蹴りが次々とキュアパッションに襲い掛かる。 必死に防ぐキュアパッションであったが、新しいイースのスペックは高く、 そのスピードに圧され、ダメージが積み重なっていく。 「旧バージョンの上に経年劣化の進んだお前に勝ち目はない!」 「パッション!」 キュアピーチが、ベリーが、パインが窮地のキュアパッションを救おうと、 戦いに割り入ろうとするも一蹴された。 イースのパッションに対しての攻勢は止まらない。 「うん」 意を決したように、三人がピックルンを召喚する。 「はっ!」 「届け、愛のメロディ! キュアスティック、ピーチロッド!」 「響け、希望のリズム! キュアスティック、ベリーソード!」 「癒せ、祈りのハーモニー! キュアスティック、パインフルート!」 ♪ポロロロロロロロン 「悪いの悪いの飛んで行け プリキュアラブサンシャイン、フレーーーーーッシュ!」 「悪いの悪いの飛んで行け プリキュアエスポワールシャワー、フレーーーーーッシュ!」 「悪いの悪いの飛んで行け プリキュアヒーリングプレアー、フレーーーーーッシュ!」 三つの光弾がイースを目がけて一直線に飛びかかった。 さすがのイースも直撃は危険と察し、すんでのところで回避。 「完全消去は後にしておこう。まあ、バックアップはとっておくんだな。」 「せつなー!」 ダメージが重なり変身が解除されたせつなに3人が駆け寄る。 「だいじょうぶ!?」 「ラブ・・・ ラビリンスの人間は寿命がただ管理されているだけじゃないの。命の存在そのものが 管理されているの。いずれはあのイースに命が移れば、私は・・・」 というと、そのまま眠ったようになった。 「せつなはもうイースじゃないんだよ・・・」 「とりあえず、せつなを家で休ませよう」 「そうやな、パッションはんを運ばんと」 すると、シフォンの額が光り 「キュアキュアー、プリップー!」 4人はせつなの部屋に瞬間移動され、すぐにせつなをベッドに寝かせた。 残されたタルトは 「わてだけおいてけぼりかいなー」と一人ごちて、急いでラブの家に向かった。 しばらくしてあゆみが帰ってきた。せつなの様子をみたあゆみは、 「せっちゃん、どうしたの!」 ここではさすがに真実を話すわけにはいかず、 「おかあさん、せつな、今日は疲れちゃったみたいで・・・」 「おばさん、慣れない環境でいろいろあったんです。」 「心配はいらないけど、少し休んだほうがいいんですって」 と、この場を取り繕った。 夜になり、 「どうやらよく眠っているだけのようだし、最近は疲れていたのかも。 二人ともあんまり遅くなったらいけないから、今日はもう帰っても大丈夫だよ」 「そうね、何かあったらちゃんと連絡してね」 美希と祈里は心配に思いつつもラブの家を後にした。 「う・・・うん」 「起きた?」 「私、まだ生きてるのね」 「当たり前だよ!」 「さ、ご飯食べよ。お母さんがおかゆ作ったんだよ。食べられる?」 「ええ・・・だいじょうぶよ。ありがとう、おばさま」 せつなが一口食べる。 「美味しい・・・」 「でしょ? 風邪ひいたときにお母さんのおかゆを食べると元気になるんだ。 せつなが今生きているから、おかゆが美味しく感じるんだよ」 「そうね」 「あのとき、せつなの中にアカルンが飛び込んで、そしたらキュアパッションに なってたんだよね」 「アカルンが、『やっと会えた』って言ってくれたの。その時のわたしも 確かに生きていた」 「そうだよ、あのときにせつなは、せつなになってたんだよ。だから、 イースに命を持って行かれることなんてないんだよ」 「そうね・・・ そうでなかったら、今まで生きている筈もないわ。」 「それにしても、前にも、サウラーがせつなの影をイースのナケワメーケにして・・・ ラビリンスってしつこいよね」 「前よりは少なくなったけど、今でもまだ眠れないこともあるの・・・ 罪を重ねてきた私には悪夢が焼き付いているのね・・・」 「そういうことがあったら、今度はあたしのところへおいで! 悪い夢が飛んでいくまで、ずうっと抱きしめてあげるから」 「ラブ・・・」 「あたしね、思ってたの・・・どうして4人目のプリキュアが 幸せのプリキュアだったんだろうなって? 幸せって、愛して、望んで、信じて、最後につかむものなのかなあって。 「ハッピーエンド」って言うでしょ?どんなに苦しんでも、どんなにつらくても 最後は幸せになれればめでたしってね。」 「そうね・・・ でも、私は皆に不幸をまき散らしていたくせに、 ラブに、みんなに、幸せを貰ってばっかりで・・・」 「せつなは存在そのものがあたしの幸せ。だから私がすべてを 賭けてでもせつなを取り戻すことを誓ったんだ。 それに、「真っ赤なハートは幸せの証」でしょ?なおさら、せつなが 幸せであってこそだよ」 「ありがとう、ラブ。そうであれるように精一杯、頑張るわ」 「うん・・・そうだ、食器片づけてくるね」 「私が行くわ、おばさまに謝らないと」 「だいじょうぶだよ。今日は無理しないでいいから、ね」 「・・・ええ」 その夜は、ラブがずっとせつなのそばにいた。 悪夢にはうなされずに済んだようだった。 翌朝 「おばさま、昨日は心配おかけしてすみません」 「せっちゃん、もうだいじょうぶなの?」 「ええ、一晩休んだらすっかり元気になりました」 「無理しなくていいのよ。困ったことがあったら何でも言ってね」 「ありがとうございます」 放課後、いつもの公園に集まる。 「せつな、もう大丈夫なの?」 「ええ」 「せつなちゃん、なんかすっきりしたみたいね。」 「私、自分で勝手にイースに呪縛されてたみたい。ラブが振りほどいてくれたの」 「愛のパワーだよ」 「え?」 再びイースが現れた。 「我が名はイース、ラビリンス総統メビウス様が僕。今日こそお前を消去する。 ナケワメーケ!我に仕えよ!」 深紅のダイヤを目の前のテーブルに突き刺した。 「ナーケワメーケー!」 「いくよ!」 4人がリンクルンを構える。 「チェインジ!プリキュア、ビーーートアーーーップ!」 「ピンクのハートは愛ある印!もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!」 「ブルーのハートは希望の印!摘みたてフレッシュ、キュアベリー!」 「イエローハートは祈りの印!採れたてフレッシュ、キュアパイン!」 「真っ赤なハートは幸せの証!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」 「レッツ!プリキュア!」 「ナケワメーケは私たちにまかせて!」 ピーチ、ベリー、パインがナケワメーケに 飛びかかる。 イースとパッションが対峙し、ぶつかり合う。 今度はパッションも負けない。自信を持って攻撃を受け流し、 次第に反撃に転じる。 「馬鹿な・・・ 旧バージョンのくせに」 「私はあなたの旧バージョンではないわ。東せつな、キュアパッションよ」 「くっ」 「プリキュアトリプルキーック」 3人の連携でナケワメーケを追い詰める。 「今よ、パッション!」 リンクルンを取り出し、アカルンを召喚する。 「歌え!幸せのラプソディ!パッションハープ!」 ♪ポンポンポンポンポロロロン パッションハープに取り出したハートを装着。 「吹き荒れよ!幸せの嵐!プリキュア!ハピネスハリケーーン!」 無数のハートと羽根の嵐がナケワメーケを、イースを包む。 イースは浄化直前で離脱。 「はあーーーーーっ!」 「シュワシュワ~」 深紅のダイヤが溶けていく。 「私はほぼ完全体だったというのに、どして・・・」イースが去って行った。 「パッション!」 「ありがとう、みんな!」 4人が微笑みあう。 一方、クラインはメビウスに報告をする。 「メビウス様、イースの補充がどうもうまくいかないようです」 「やむを得ん、イースはもう使わずともよい。まあ、あのロットは一応まだダメージはないから、 戦士ではなく一般労働者に切り替える。その代り、あれを使う準備をしておけ」 「あの方をですか・・・ わかりました。メビウス様のおおせの通りに」
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登録日:2015/11/15 (日) 20 31 更新日:2024/07/06 Sat 18 35 46NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 Go!プリンセスプリキュア カラス クローズ クローズさん チンピラ ディスダーク パンクロッカー プリキュア プリキュアの敵 プリキュアラスボス ラスボス 三銃士 俺様 反面教師 声優の本気 大出世 始まりの敵 宿敵 小物→大物 小物界の大物 後継者 忠臣 悪役 所要時間30分以上の項目 真殿光昭 社畜 聖飢魔Ⅱ 顔芸 その夢、絶望の檻に閉じ込めてやるぜ! クローズ・ユア・ドリーム! 『Go!プリンセスプリキュア』に登場する敵役。 「ディスダーク三銃士」の一人。 CV 真殿光昭 パンクロッカー風の衣装に、リュークや伊藤真司のようなトゲトゲの髪型に目元のメイクに尖った歯と、いかにもな凶暴そうな風貌。 その容姿に違わず粗暴な性格をしており、「~だぜ」が口癖。一人称は「オレ様」。 他人の夢を「くだらねぇ」と切り捨ててあざ笑う非道な性格だが、想定外の自体に遭遇するとすぐ取り乱す小心者な面もある。 主君であるディスピアのことを非常に恐れているが、ただ恐怖から従っているわけではなく彼女に対する忠誠心は厚い。 作中に最初に登場した敵幹部であり、伝説のプリンセスプリキュアの復活を阻止し、 世界を絶望に染めるためにホープキングダムの妖精、パフとアロマを追って人間界に現れた。 だが、春野はるかのルームメイトである七瀬ゆいの夢を絶望の檻に閉じ込め、 ゼツボーグに変えたことが切っ掛けではるかをキュアフローラとして覚醒させてしまう。 更に2話では海藤みなみを、4話では二度もゼツボーグを出して阻止しようとしたが天ノ川きららを覚醒させてしまい、 5話では一旦はプリキュアにならないと宣言したきららが参戦してしまう。 これらの話で出撃した幹部はクローズのみであり、6連敗な上に一人でプリンセスプリキュアを全員覚醒させてしまう大失態を犯したことになる。 その様子を同僚のシャットからは馬鹿にされていた。 その失態から5話での敗北後にディスピアの叱責を受け呼び戻され、9話で早くも最後通告を受けてしまう。 ……が、その9話ではゼツボーグに口上の邪魔をされてギャグ顔を晒したり、お化けを怖がるみなみに呆れるなどコミカルな面を見せていた。ふざけてる場合か。 そして案の定ラストチャンスでも敗北し、「もうディスピア様の下へは戻れねぇ……テメェのせいだぜキュアフローラ!」と ひどく怯えた表情と、キュアフローラに対する名指しの怒りをぶつけて去っていった。 その後、なんとか手柄を立てて返り咲こうとディスダークに戻らず放浪していたクローズは、かつての卒業生達が作ったローズガーデンの風車小屋を依代にゼツボーグを生み出す(*1)もまたしてもプリキュアたちに敗北し、更にディスピアに見つかってしまう。 度重なる失態、最後通告をする上司、更に11話の予告では謎の空間を舞台に姿が変貌したクローズが映っており、幹部と和解する展開の多かった近年(三幹部制になったフレッシュプリキュア!あたりから)では稀に見る死亡フラグが漂っていた。 そして11話……。 ディスピアに処刑されそうになるクローズだが、処刑される前にプリキュアに、特にキュアフローラを倒し忠誠を示す最後のチャンスを与えてほしいと懇願。 命惜しさではなく覚悟と忠誠心からその言葉が出たとディスピアも感じたのか、絶望の檻という空間を作り出し、そこにクローズとプリキュアたちを転移させる。 ディスダークの力が何倍にも増大するというこの空間の中で、クローズはフローラと対峙。 羽が生え、髪も伸び、目が赤くなり、体型も筋肉質になった強化形態に変貌して襲いかかる。 あの時、お前がキュアフローラにさえならなければ…… 今頃とっくにてめえの世界は絶望に閉じ込められていたはずだ! お前がいなければ、キュアマーメイドも! キュアトゥインクルも! 現れはしなかった! 何かも全て! お前がくだらねえ夢を守ろうとしなければ、オレ様は大手柄だったんだ! これまでも描写されていたフローラ個人に向けられた憎悪と怒りをぶつけていくクローズ。 もちろん、逆恨みであることは言うまでもないが、その迫力に飲まれてフローラは押されてしまう。 確か「プリンセスになりたい」だったよな 迷惑な夢だぜ! もうなったんだから、満足だろ! これまで、徹底して他人の夢を馬鹿にし続け、夢の内容には無関心だったクローズだが、 「なれるわけない」「叶うわけない」と切り捨てるのではなく、ある種フローラの夢を肯定した上で憎悪を募らせ、出る番組間違えてるんじゃないかと言いたくなる劇画調の顔で止めを刺そうとする。 別の場所に飛ばされていたマーメイド・トウィンクルが駆けつけるも、強化されたクローズはそれもものともせず圧倒する。 この状況を打破するためには、プリキュアの夢の力をホープキングダムのカナタ王子に送るしかない。 偶然絶望の檻の空間に巻き込まれ、カナタ王子から伝言を頼まれたゆいからそれを聞いたフローラたちは、想いを一つにし絶望の檻を突き破らんとする光柱を生み出す。 だが、クローズは巨大なカラス(closeとクロウのダブルミーニングである)のような異形に変貌してその光を霧散させてしまう。 その圧倒的な力でプリキュア諸共当たりを吹き飛ばしながらクローズは叫ぶ。 夢なんてねえぜ! 希望なんてねえぜ! 未来なんてねえぜ! 夢は破れ、絶望に染まるゥ! プリキュアも! このオレ様も! この檻の中で絶望に消え去るんだぜェェェ!! 「このオレ様も檻の中で消え去る」、夢も希望も未来もないのはクローズも同じだった。例えプリキュア達を始末したところで、そこにはディスピアに忠誠を示したという事実しか残らない。つまり、それはプリキュアを撃破し、自身諸共絶望の檻で消滅する事を望んだ叫びであった。 力の差だけでなく、その完全に絶望に飲まれたその姿に呆然とするフローラに襲いかかる攻撃からそれを庇ったのはゆいだった。 ゆいを加えた四人の想いの光に、今度こそクローズは押しとどめることができず吹き飛ばされる。 プリキュア三人の夢の力の結集という「お約束」すら跳ね返すクローズの絶望の力、 それを覆したのは皮肉にも彼が最初に利用した、プリキュアの力を持たない一人の少女だった。 オレ様はァァァァ!! 偉大なるディスダークの三銃士ィィィィィ! ディス……ピア……様ァァァァァーッ!!! カナタから届けられた「クリスタルプリンセスロッド」によるプリキュア三人による合体技「プリキュア・トリニティ・リュミエール」を浴びたクローズは、 最後までディスダーク三銃士の誇りとディスピアへの忠誠を叫びながら消滅。 クローズは確かに他人を踏み躙る悪人で、フローラへの恨み節も完全な逆恨みであったかもしれない。 だがそれでも彼の「手柄を立てる」といった「夢」はプリキュア達に阻まれ、絶望に囚われたまま遂に命を落とすことになってしまった。 舞い落ちる無数のクローズの羽を見て、フローラは悲しそうに目を伏せるのだった。(*2) 11話という早い段階での幹部の退場はピーサード(初代)の5話、カレハーン(SS)の7話に次ぎ、ゲキドラーゴ(初代)、スコルプ(5GoGo)と並んで歴代3番目の早さとなる。 所謂「三幹部」タイプの敵役が浄化させられることのなく消滅させられるのもシリーズ初であった。 追記・修正は絶望の檻に閉じ込められてからお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 地獄の底から舞い戻って来たぜ……プリンセスプリキュア お前らを倒すためになァ。 …クローズ! 三銃士の一人、ロックが浄化され、戦いは一息ついたかに思われた31話。 どうした事か突如「嫌な気配を感じる」と怯えるパフ。 それと同じ頃、ノーブル学園の校舎の外に出たはるかが見たのは、夕暮れの空に舞う大量のカラスだった。 その中のトゲトゲの頭と隈取のような目の模様を持つ1体がはるかへと襲いかかるが、トワのおかげでなんとか回避する。 しかしそれだけでは終わらず、カラスの目の周りに赤い模様が浮かび、聞き覚えのある声で口を聞いた。 そのカラスに他のカラスが集まっていき、現れたのは消滅したはずのクローズだった。 判明するのはもう少し先だが、ディスピアの手によって蘇った様子。 実はロックとの戦いの最中にもこのカラスの描写は入っており、この時点で伏線は貼られていた。 なお、SDの田中裕太氏によると、本来は11話で退場してそのままの予定だったが、 ファンにも強く印象を与えた真殿氏の熱演と悪役を貫いたその散り様はスタッフ内でも評判が良く、復活に至ったという。 ディスピアを演じた榊原女史も雑誌でのインタビューにていい演技とは、という質問に対し「心を動かされる演技、11話の真殿氏の演技がそうだった」と非常に高い評価をしている。 容姿は目元のメイクが変わり眉なしになり、ピアスが増える、衣服も変わるなど変更が加えられている。 そして何よりも最大の変化はその戦闘力の大幅な増加である。 ノーモーションで出せるバリアーとどこからでも撃てる紫の稲妻のような衝撃派を習得しており、 キュアスカーレットを加えたプリンセスプリキュアの4人を、 フローラの姿を見て「その姿は久しぶりだ」と言いながらパンチを避け、遅いと言いながら叩き落とす。 マーメイドのフローズンリップルを受け氷漬けになるも、瞬時に砕いて黒い稲妻の衝撃波を放って吹き飛ばす。 トゥインクルの放ったミーティアハミングを手から謎の力を発して消滅させ無効化。直後に彼女の目の前にワープし蹴り飛ばす。 スカーレットの背後からの攻撃を背を向けながらバリアで防ぎ、「どれほど熱い炎かと思えば、ぬるい」と称し、極太の衝撃波で撃ち落とす。 という再生怪人は弱いという一種のお約束を真っ向から否定し、軽くあしらってしまった。 なお、トワイライトは彼の退場後から登場したため幹部時代には面識がなく、これが初対面となった。 それに伴い性格も以前の小物っぽさはなりを潜め、むしろ冷静で貫禄のあるものに変わっている。 (元々復活前もギャグに走ったのは9話くらいで、表面の態度の割に使命には真面目なキャラではあったが) 一人称も「オレ様」から「オレ」に変わり、多用していた「だぜ」という口調も使わなくなっている。 ディスピアに対して下克上をしようとしたロックには「つまらねぇ裏切り者だった」と吐き捨て、 そのロックから発された絶望を使いディスピアを復活させるなど、忠誠心は健在。 絶望を吸収し復活、帰還したディスピアは「大義であった」と不気味に微笑み、彼が絶望の種を使い生み出した新幹部、ストップとフリーズ、更にその辺を彷徨ってたシャットの三人を従える地位を彼に与えた。(*3) 実質的なこれまでのシリーズにおける三幹部の上位に位置するNo.2幹部のポジションとなる。 その後はストップとフリーズに人間界での絶望のエネルギーを集めることを任せ、自身はあまり表に出ず何かを企んでいるようだったが、 38話において遂にその計画のため動き出す。 それはクローズが以前と変わらず執着を続けているキュアフローラ・春野はるかを陥れるものだった。 クローズのとった作戦は、なんと黒須(くろす)という中学生に変身をしてノーブル学園に潜入するというもの。 復活クローズと打って変わっての爽やかな少年演技は笑いを誘うが、 その目的は他人の夢を応援する好青年を演じてはるか達を信用させてチームをバラバラにし、はるかを孤立させ絶望させるという陰湿極まりないもの。 声的にそれはシャットさんの役割の気もするが 黒須はその言動で「はるかが他人の夢を応援するため自分の意思で仲間を送り出す」ように誘導し、みなみときららを数日の間学園から離れさせる。 また、以前敗北の切っ掛けになったゆいに対しても警戒しているのか、わざわざ絵画のイベントのチラシをでっち上げてまで誘い出している。 その演技の巧みさのためか、トワ以外は全く彼を警戒しておらず。むしろはるかは「いい子だと思う」とすら言っていた。 実はこのはるかの見立ても、あながち間違いではなかったのであるが。 更にパフとアロマを捕え、はるかが完全に孤立したところで森の奥に誘い出し、本性を表す。 気にするこたぁないぜ。お前はこの先もずーっと1人なんだからな……。 お前は自分で仲間を送り出した。お前の仲間も、お前より夢を……大事な大事な夢を選んだ……。 クローズの目的はただはるかを孤立させ撃破することだけではなく、はるかに「夢が自分自身を苦しめる」と思い知らせその心を抉るためだった。 夢を大事にすればするほど……お前は一人ぼっちになるんだよ! オレにもやっと分かったぜ、夢の素晴らしさが。寂しいって言ったな? その通りだ! 夢はお前達をバラバラにする!! 夢はお前を追いつめる! お前達の大事な夢は、お前を絶望させる悪夢でもあるんだよォ!! それでもフローラはカナタ王子との幼少期との約束を胸に、折れずに何度もクローズに立ち向かっていく。 だがクローズはそれを「強がり」と断じ、実際にクローズとフローラの実力差はそれで埋まるものではなくフローラはボロボロにされてしまう。 そして、事態は意外な展開に及び、遂にはるかの心は折れ絶望してしまう……。 はるかの心が折れたことによりこれまでディスダークによって密かに撒かれていた『絶望の森』は急速に成長し、目的を達成したクローズは満足して戻っていく。 39話、夢ヶ浜全域を覆う『絶望の森』は世界中をやがて覆い尽くす勢いとなる。 必死に戦うマーメイド達をクローズは嘲笑い、「お前たちの夢があいつを追い詰めた」と心を抉る。 だが、一度は絶望に飲まれたはるかは自分の原点を見つめなおすことで復活。チームも再び結束する。 それを見たクローズはそれまでの冷徹な態度をかなぐり捨て、11話を彷彿させる恐ろしい形相となり襲いかかる。 キュア……フロォーラァァァーーーッ!! 夢を取り戻したってのか!? だが夢はまたお前を追い詰めるぞ!! プリキュアとディスダーク、その全員が参戦する大乱戦の末にクローズは遂に追い詰められ、ストップ・フリーズと共に新技「プリキュア・グランプランタン」に捕えられる。(なぜかシャットは囚われておらず、彼女たちの新フォームを「美しい…」と眺めているだけだった。) だが、直撃の直前でクローズ達は撤退し、辛うじて生存する。(この時、ストップとフリーズは危うく浄化されかかっていた。) しかし、40話では何事もなくディスピアのそばにいた。(勿論ストップとフリーズも) その後もストップとフリーズに任務を任せた時にでしゃばってきたシャットに「てめぇはいい!」と一喝したり(*4) 今度はディスピアの作戦(花の城の主人であるはるかを幸せな夢の世界に閉じ込め堕落させる)により、はるかの望む花のプリンセスの世界の小鳥に化けて罠に陥れようとした。 (この時はさすがに同じ声優がやるのはまずかったのか、小鳥の声は西明日香氏に変更となっている) しかし、はるかがその罠を打ち破った際も動揺せず「だがそんな気はしていた」と呟き(この時、拳を握りしめる直前に一瞬笑みを浮かべている)、。 その後のフローラとのタイマンでも「プリンセスってなんだ?」「どうすればなれる? いつなれる?」と彼女の夢に明確な目標点がないというある種の真理を付き、「お前の夢に終わりなんてない」と喝破するなど、はるかに対する執着から始まる彼女への理解は更に深まった様子を見せていた。 その後、ノーブル学園への侵攻では再生されたロックを操るも、ロックはプリキュアとディスダークから離反したシャットの活躍により浄化され、更にシャットから顔面パンチを食らう。 最後はディスピアに「お前は甦らせて正解だった、これまでよくやった」と激励され、恍惚とした表情で彼女に抱きとめられディスピアの一部になったが、 グランプリンセスに覚醒したはるかたち4人の浄化技「プリキュア・グラン・リベラシオン」によってディスピア諸共倒された。 これで全て決着が付いたと思われたが、ストップとフリーズが姿を変えた金と銀のイバラはそのまま残っており… 以下、最終回のネタバレ 知ってるだろ…?ディスダークは…何度でも蘇るぜ!! ディスピア様は最後に俺に全てを下さった…。あらゆる夢を閉ざすまで 絶望は… 消えない…! ディスピア諸共消滅したと思われたクローズだが、どっこい生きていた。 ディスピアは消滅する寸前、彼女にとって唯一「良い子」であったクローズに自身の力を全て託していた。 そしてクローズは黒いオーラに包まれ、ディスピアに酷似した究極体へと変貌する。聖飢魔ⅡからXJAPANにイメチェンしたとか言ってはいけない。 白髪の長髪になり、ディスピアやトワイライトの変貌したブラックプリンスのような女性的な衣装に包まれ大きく変貌したように見えるが、 消えていた眉毛が生え、テンション高く悪どい笑みを浮かべるようになった姿からは、どこか冷酷だった復活後から初期のチンピラ路線に回帰したような雰囲気も感じさせる。 更に復活以降はほとんど使わなかった「だぜ」を頻発するようになっている。 再び茨を発生させながら、夢と絶望は真逆の存在で相容れることはなく、オレたちは戦う運命だというクローズ。 最後の戦いと身構えるトゥインクル達だったが、フローラだけは「このまま戦っても変わらない、クローズと話さなきゃ」と単身クローズの元に向かう。 フローラ1人だけが向かってくるのを見たクローズは、歓迎すると自分とフローラを茨で包んで空間を作り出し、文字通り1対1の最終決戦に持ち込む。 やはり最後までお前だったな、キュアフローラ… 俺とお前だけのステージだ、さぁ…踊ろうぜェェェッ!! ディスピアの力を受け継いだのは伊達ではなく、グランプリンセスとなったフローラ相手に一歩も引かず、様々な攻撃で彼女を絶望させようとする。 しかし、クローズの心を理解しようとするフローラの出した答えは、絶望を否定するものではなく、「絶望は消えない」と絶望と向き合う事であった。 彼の言葉を認め、その上で「つらい事もたくさんあった。楽しい事とつらい事は背中合わせ、絶望があったから今の自分がいる」と絶望の存在を認め、それがあったからこそ今の自分があるというのが彼女のたどり着いた答えだった。 彼女に理解されるのは予想外だったのか、それまでの余裕の態度や煽りが消え「黙れ!!」と怒鳴り散らすことしかできなくなり、フローラに攻撃を続けるクローズだが、次第に形勢は逆転していき、追いつめられていく。 金と銀の蛇のような姿になったストップとフリーズを取り込み、なおも攻撃を続けるが、フローラにすべて受け止められてしまう。 そしてフローラは初期技である「フローラル・トルビヨン」をゼロ距離でクローズに放つ、だがその一撃はクローズを倒すものではなく、闇に包まれていた空間は桜色に染まっていく。 戸惑うクローズにフローラは語る。 絶望は…消えない そうだ。これからも現れ続けるぜ… 乗り越えていくよ。時々負けちゃうこともあるけど、何度でも前を向ける、だって私達には… 夢があるから…? 夢だって…消せないよ。絶望がある限り、夢だって輝き続ける。いつまでも… 『強く、優しく、美しく』か…… ハァ…やめだ。お前の相手は。これ以上やってらんねぇぜ。……消えてやるよ、今はな 夢も絶望も表裏一体。どちらかが存在する限りともに不滅。 不滅の者同士がこれ以上戦ったところで、何も変わらない。 絶望を認め、自分の一部だという事を理解したフローラに興醒めしたのか、彼は戦意を喪失し、彼女の前から姿を消した。 あばよ。 …またな ごきげんよう… その際の再会の約束の言葉は、普段の彼からは想像もつかない穏やかで優しいものだった。 フローラも、いつか彼がまた現れる事を疑わず、正しい意味の「ごきげんよう」で彼を見送った…。 その日以降、ホープキングダムの「絶望の森」の浸食はピタリと止んだ。 まるではるかとの「約束」を守るかのように。 絶望は消えず茨となって残り、いつかまた動き出すかもしれないが、それでもホープキングダムはそれを否定せず今は共存していく道を選んだ。 彼はこれからも、はるかの「夢」を時に喝を入れながらも、陰ながら見守り続けていくのだろう。 「強く、優しく、美しく」の信念のもとに、自分を打ち負かした少女が大人になってどんな花を咲かせ、どんな実を育み、どんな種を撒くのか。 それを見届ける為に…。 どこまでも真っ直ぐに夢を追い続けるはるかと、 その行為に対し「夢のせいで迷惑する他人がいる」「夢を追い続けることで自分自身が傷つくこともある」とある種の真理に切り込んでいくクローズ。 夢を否定するスタンスには変わりは無いが、初期のただ頭ごなしに夢を否定する頃と比べると夢に対する認識が変わってきており、彼もまた「成長するキャラ」とも言えよう。 また、はるかが幼少の頃から憧れ、その夢の原点となった絵本『花のプリンセス』のストーリーは「お姫様を騙して森の奥に閉じ込めた悪い鳥を許す」というものである。 38話・39話のクローズの行動と酷似しているため、この因縁に対する結末の伏線ではないかという予想もあったが、結果的に和解はできなかったものの、 互いを認めあい、共存するという意味では見事に一致していると言える。 ちなみに、クローズは歴代の三幹部に比べてもOPでの描写が他の二人よりも多いという特徴がある。 サビの前での顔アップと、サビでのクローズとキュアフローラの戦闘が長めの尺で描かれており、 11話で退場し、26話でOPが大幅変更された際に顔アップはロックに差し替えられたが、サビの戦闘部分はそのままであり、 32話で復活後のデザインでクローズが返り咲いている。 初期の顔アップはいかにもな悪い笑顔だったが、復活後は厳しい真顔に変わっている。 さらに、最終話のOPでは左目が赤く光る演出が追加されている。 第1話で初登場し、本来なら11話で退場するはずだった彼。 それが31話で蘇った後や終盤のまさかの展開はまさしくプリキュアシリーズの歴史に残る悪役、と言っても過言ではないだろう。 迫真の演技でキャラの運命を変えた、クローズを演じた真殿光昭氏に拍手を送りたい。 当初の予定と扱いが変わったことはあれど、今になって見ればフローラを相手取る因縁の宿敵に相応しい扱いだったと言えよう。 追記・修正は不滅の宿敵と再会の約束をしてからお願いするぜ。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ネタもガチもどっちもこなせる名悪役 -- 名無しさん (2015-11-15 20 46 10) 乙。黒須の項目作りたいなと思ったけど録画消しちゃったし俺の国語力じゃあんま膨らませられないだろうから誰か建ててくんないかなー(チラッチラッ -- 名無しさん (2015-11-15 21 02 20) 38話での彼の言葉は単なる悪役とも言いきれない紛れもない真実。友の夢を応援する以上、その友のと別れは必ずやってくる。はるかには辛い思いだったがこの出来事がきっかけで単なる馴れ合いだった姫プリチームに「喝」が入ったと思う。 -- 名無しさん (2015-11-15 21 18 43) 絵もすごいが負けない真殿さんの演技もすごい -- 名無しさん (2015-11-15 21 46 42) もっと愛を込めて!!! -- 名無しさん (2015-11-15 22 08 55) シャットさんのも某中間管理職怪人みたいに濃いキャラだから誰か項目つくってくれないかな~ -- 名無しさん (2015-11-15 22 19 08) 復活の経緯ここで知ったが 声優の演技力ってスゲー -- 名無しさん (2015-11-15 23 02 07) 久々にワンクールで早死にした初期幹部かと思ったら、歴代初期幹部の中でも破格の出世頭になって帰ってきたでござるの巻 -- 名無しさん (2015-11-16 00 12 10) セリフを呼んだだけで、真殿さんの気迫が伝わってきたわ -- 名無しさん (2015-11-16 00 57 09) 始めは声優繋がりと夢を否定するつながりで足立みたいだなぁと思った -- 名無しさん (2015-11-16 11 08 47) オールスターズのラスボスとして出てきても違和感がない。歴代プリキュア一人一人に対して熱弁しそうだ。 -- 名無しさん (2015-11-16 21 15 33) ↑今DX2やったらノーザさんとタメはれる扱いで出てきそう。 クローズさんの作戦の嫌らしいところは夢を少しだけ肯定すること。絶望の森の考え事態、夢を持つから絶望する、と夢を高く評価した上で考えられている。 -- 名無しさん (2015-11-16 21 54 41) 若干ウルフルンと芸風が被る -- 名無しさん (2015-11-16 22 55 42) ブンビーさんも一期で退場する際に「こんな終わり方やだあ~」ってアドリブで叫んだことで続投が決定したらしいし、声優の熱演は時にキャラの運命すら覆すんだな -- 名無しさん (2015-11-17 09 19 56) 今のところ結構気に入ってる -- 名無しさん (2015-11-18 12 19 25) もしかしてコイツ、カラスの他にも黒薔薇が名前の由来に含まれてる? -- 名無しさん (2015-11-23 12 39 32) 薔薇=ローズ→黒いローズ→クローズ 。黒薔薇の花言葉は「恨み」、「憎しみ」=フローラへの憎悪・・・メッチャマッチしてんじゃん!!www -- 名無しさん (2016-01-04 13 09 03) かなり完成された敵キャラ。深いよな。 -- 名無しさん (2016-01-06 19 31 31) 今回の作戦が失敗する気はしてたって発言といいこれ以上なくはるかを評価してるよな。ライバルキャラに成長して主人をも食ってしまいそう -- 名無しさん (2016-01-10 16 13 54) ある意味じゃはるかにとってクローズは人生の師とも言える存在になってるな。反面教師的な意味でも。 -- 名無しさん (2016-01-10 18 50 51) 逆ヤムチャ -- 名無しさん (2016-01-22 20 52 35) まさかのラスボス化 -- 名無しさん (2016-01-24 11 52 12) ラスボス昇格とか、本当に11話で退場の予定だったのか?w -- 名無しさん (2016-01-24 12 18 09) えっ!?ラスボス化!! -- 名無しさん (2016-01-24 12 22 25) 知ってた(バレ見てたから) -- 名無しさん (2016-01-24 13 41 25) ラスボスというより隠しボスじゃない。ディスダークを一通り片付けて平和になった後はるか個人のサブミッションをこなす感じ -- 名無しさん (2016-01-24 16 30 42) プロジコポジション? -- 名無しさん (2016-01-25 12 24 57) ディスピア様は前座だったな。紛れもなくクローズさんがラスボスだった。 -- 名無しさん (2016-01-31 13 13 49) もしも初期案のまま退場してたら今のクローズポジはフレプリのノーザさんみたいな完全シリアスの追加敵幹部が担当する予定だったのかな? -- 名無しさん (2016-01-31 17 09 36) 最終回に主人公のプリンセスと二人きりで踊ったと書くと完全に王子様だな・・・ -- 名無しさん (2016-02-09 22 10 17) 最終回の後も何だかんだではるかを見守り続けていくんだろうな。「お前の夢がどんな花を咲かせて、どんな種を撒くのか見届けてやらァ。もしもロクでもない事になったら、鼻で笑ってやるぜ」みたいな感じで… -- 名無しさん (2016-02-18 22 31 17) もし11話で退場したままだったとしたらどんな展開になってたんだろう。終盤を飾ったのは全くの新キャラだったんだろうか -- 名無しさん (2016-03-29 13 23 02) 「プリキュアが目覚めたのはクローズのおかげ」「かえってプリキュア強化しちゃってんじゃんww」ってファンから序盤ネタにされてたけど、まさか本編内ではるか自身がそれに気がつくとは。しかもそれこそが最後の肝になるとはなあ -- 名無しさん (2016-04-23 23 53 19) 公式によれば、ディスピアがラスボスでクローズが裏ボスらしいよ -- 名無しさん (2016-10-24 00 17 19) 上司に認められて後継者となったラスボスって他に誰がいたっけ? -- 名無しさん (2016-10-29 06 50 20) ↑2ハニーFのシスター・ジルみたいな感じだったな。 -- 名無しさん (2017-02-08 20 55 19) 軌道修正したのによくこんなに綺麗に纏めきったもんだわ -- 名無しさん (2017-02-08 21 07 54) 47話ではクローズは、はるかのプリンセスになりたいっていう非現実的な夢そのものを否定せずにプリンセスをどこまでも目指し続ける姿勢を否定しているからこの時点でかなりはるはるの事を理解していると思っている。クローズの夢に対する捉え方が段々変わってきているのが少しずつ分かっていくのも面白いところ。 -- 名無しさん (2019-11-17 11 19 34) 裏話的な意味で言えばこの作品のストーリーの方向性を180度変えたキャラだからある意味裏主人公。プロデューサーの何気ない一言と声優の演技が合わさってマジでストーリー変えてるし。 -- 名無しさん (2019-12-27 15 16 41) 驚いて髪が逆立ったのび太を見るとコイツを思い出す -- 名無しさん (2020-09-09 15 11 33) 物凄い偶然だと思うけどバラの一種にアートリークローズという、"ピンクがかったの紫色"のバラがあったりするし、「クローズ」という言葉には「ちかづく」や場合によっては「(物語の)幕を下ろす」という意味として使う事もあるのでじつはダブルミーニングどころじゃなかったりする。 -- ?さん (2020-09-15 18 56 24) 前年の戦隊にも同名の悪役がいたんだよな。あっちは戦闘員だけど -- 名無しさん (2021-04-12 22 28 32) 名前 コメント
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登録日:2015/11/15 Sun 23 20 更新日:2024/06/09 Sun 08 54 54NEW! 所要時間:約 15 分で読むのみ! ▽タグ一覧 Go!プリンセスプリキュア ※オカマではありません どうしてこうなった⇒そしてこうなった のみ イケメン ゴスロリ シャット シャットさん ディスダーク ナルシスト ネタキャラ ブンビーさん枠 プリキュア プリキュアの敵 メイク ユダ 三銃士 変態 孤独 愛すべきヘタレ 日野聡 残念なイケメン 漢 猫 癒し 翠眼 自惚れ 転落人生 金髪ロング その夢、絶望の檻に閉じ込めるのみ! シャット・ユア・ドリーム! 『Go!プリンセスプリキュア』に登場する敵役。 「ディスダーク三銃士」の一人。 CV 日野聡 白いシルクハットを被り、青を基調としたゴシックロリータ風の衣装と網タイツを身に纏い、 縦ロールの金髪で目元には青いアイシャドウと口紅をしている。また、常に黒いバラを咥えている。 語尾に「のみ」を付ける口調が特徴で、かなり無理のある文脈でものみのみ言っている。 見た目からでは男性か女性か分かり難い容姿であり、オカマキャラを想像してしまうが、 口調は気品のある男性的なもので、声も雄々しい。後述の通りはっきりノンケである。 ナルシストであるという点では見た目通りであり、自分の容姿に絶対の自身を持っている。 絶望の世界の住人らしく暗く冷たいものをより美しいとして好む傾向にあるが、プリキュア達にも「見目麗しい」と評するなど、 価値観はそこまで人間とズレているわけではなく、敵であろうと美しいと感じたものは素直に褒める。 一方で暑苦しいものや「他人のため」という行動に関しては「くだらない」と一蹴している。 戦闘面では意外にも武人肌の持ち主であり、卑怯な作戦を好まず正面からの正々堂々とした戦いを好む。 常に持っているバラは武器にもなり、直接戦闘の際には光線を出したりする。 当初は失態続きの同僚のクローズに対して馬鹿にした発言をしており、 直情的なクローズに対してプリキュアにも余裕のある態度を見せていた。 だが、彼が殉職した際には「あんなヤツでもいなくなると調子が狂うな」と若干はかなんだ態度を取っており、 更に後にロックが消滅したと聞かされた時も驚いており、冷徹さが強調される今作の敵の中では少なからず仲間意識を持っている事がうかがえる。 クローズの消滅と共にシャットが最前線に立たされることとなり、少なからず危機感を抱くようになったシャットだが。 その矢先にディスピアの娘と名乗る新幹部、トワイライトが現れる。 その姿を見たシャットは。 う、美しい……! この時、彼の中で何かが狂った。 トワイライトの美しさにベタ惚れしてしまったシャットは、以後彼女の忠実な下僕であるかのように振る舞い、完全に犬と化してしまう。 また、その回ではトワイライトのブラックキーによってパワーを増幅された時、放送禁止レベルのヘブン顔を晒してしまう。 (実際にやり過ぎたと思われたのか単に慣れただけなのか、次回以降はリアクションが変わっている) もっとも、トワイライト登場前の12話の時点で一条らん子の夢に「……コメディアン?」とツッコむなど既にギャグキャラ化の片鱗は出ていたもだが。 これ以降のシャットは、初登場時の冷静で余裕ぶった態度はどこへやら、 ロックに抜け駆けされて悔しがる トワイライトにつれなくされて慌てる 何故か天ノ川きららが表紙のファッション雑誌を持っている 戦闘中トワイライトを庇おうとするがさっさとバリアを貼られてしまい自分だけ攻撃を浴びて痛がる 雨の日に傘をさして登場するが敗北して傘を思いっきり投げつけて退散する 変身したトワイライトを見てドアップで興奮する(しかもCM空けで)がディスピアの目の前で浮かれている自分の状況に気づき慌てて逃亡する。 などなど、感情豊かなネタキャラへの道を突き進んでしまう。 奇しくも似た時期に30分前の番組でもクールキャラからギャグ枠に転落した敵幹部がおり、視聴者からは合わせてネタにされることもあった。 そして、物語はプリンセスプリキュアとトワイライトの決着に近づいていき、シャットはホープキングダムでキュアマーメイドの足止めのため交戦するも、逃がしてしまう。 更にホープキングダム城での戦いでは「おのれ!私のトワイライト様に!」と問題発言を飛び出させつつロックと共に援護しようとするが、 マーメイドの反撃を受けてロックが回避する中、思いっきり壁までふっ飛ばされてしまう。 この辺りから、「三銃士最強」のロックに比べて劣るような描写が露骨になっていく。 そして、トワイライトはプリキュアとカナタ王子によって洗脳を解かれ、カナタの妹・トワの姿に戻る。 これを見たシャットは呆然「これはどういうことだ!あの娘はいったい誰だ?なぁロック!私のトワイライト様はいずこに!?」とひどく取り乱す。 「絶望を集める側の奴が一番絶望しているんじゃ……」と視聴者からのツッコミを誘った。 戻ったトワの姿を見て、呼び方があっさり「娘」に変わったことからも、 結局の所シャットの心酔はトワイライトの表面しか見ていない、独り善がりの好意だったということなのだろう。 だが、一方的な懸想であったかも知れないが、シャットがトワイライトを身を挺して庇おうとしたり、 彼女が一度プリキュアに敗れて荒れていた時は「トワイライト様の笑顔を取り戻すために」という悪役らしからぬ理由で単身出撃をしていたりしたのも事実であり、 「トワイライト」への想い自体は本物である。 そして、彼が心酔したトワイライトという人格はディスピアの洗脳によって創りだされたものであり、洗脳が解けた際にその人格も消滅(あと容姿も全然違うものに)してしまったため、実質的にトワイライトは死んでしまったとも言える。 シャットのトワイライトへの忠誠はシャットの全てにもなりつつあり、その何もかもを一瞬で失ってしまったのは哀れとも言えよう。 なお、トワイライトのブラックキーは前述のヘブン状態も相まって何やら怪しげな雰囲気であり、実際過去には知らないうちに命を削るアイテムを使わされていた幹部がいただけに クローズに続きシャットが2クール目のトワイライトの仲間入りの前後で死亡するのではと懸念されていたが、どうやら別にキーには副作用はなかったようである。 しばらくはトワイライトを失ったショックで塞ぎこんでいたが、その間にディスピアがトワ(キュアスカーレット)に撃退されて傷を負う。 ディスピアは傷を癒やすために『絶望の森』に向かい、その間のディスダークのリーダーを任されたのはロックだった。 この時シャットは自分の役目についてディスピアに問うが、ディスピアにガン無視される。 因みに力を解放した過程で少年から青年の姿へと変化したロックを見て戸惑っていたが、成長期だからというロックの返答を聞き「なんという成長速度…」とあっさり信じてしまった。 この辺りから本格的にシャットの転落人生が始まっていくのだった……。 ロックに扱き使われる立場になってしまい、絶望を集めるよう無理矢理送り出されたシャットだが、傷心のためそれに従わずそのまま旅に出てしまう。 その旅先で川流れしている最中、偶然トワと遭遇したシャットは「可愛さ余って憎さ百倍!消えるのみ!トワイライト!」と案の定逆恨みをして襲い掛かる。 ……なのだが、スカーレットに変身した姿を見て、つい「美しい!!」と言ってしまうなど、未練はタラタラだった。 その後も放浪の旅を続けていたようだが、結局ノーブル学園にやってきてしまう。 が、夏休み中なので誰もおらず、ヤケになってその辺のセミをゼツボーグ化させ、その小ささに「ちっちゃ!?」とツッコむ。 普通のセミサイズのゼツボーグと追いかける妖精のパフとアロマを見て「なんという美しくない戦い……」とドン引きする。 巨大化したゼツボーグの音波攻撃にプリキュアが苦しむ中、どこに持ってたのかヘッドホンを逆さに装着してドヤ顔。 などどんどんキャラがおかしな方向に行ってしまう。 流石に自分のキャラの迷走ぶりに自覚はあったのか、次に登場した時は座禅を組んでトワイライトへの煩悩を断ち切ろうとしており、久々に悪役らしく真面目に仕事をしてディスダークに帰っていった。 どうやら、元トワイライトに対する感情は、その美しさを認めつつも「貴女は必ず私が倒すのみ!」と宣言しており宿敵と見定めたようである。 だが、シャットの知らない内にロックはプリキュアのドレスアップキーを奪い、集めた絶望を使ってホープキングダム城をゼツボーグ化させ、ディスピアの命に背く。 この状況の変化にシャットはただ戸惑うのみで、しかもホープキングダム城の外に置き去りにされてしまう。これでは折角雑念を捨てての一念発起もどこへやらである。 結局、宿なしになって放浪している間にロックは敗北し消滅、更にクローズが復活するなどのことが立て続けに起こりシャットは慌てふためくばかり。 更に以前は同等くらいの実力だったクローズは超強化されており、気づけばディスピアの命によって新幹部のストップ・フリーズと共にクローズの下に付けられてしまっていた。「え!? 私も!?」 なお、ロックには以前「アンタもいなくなれば、もっと静かになるんだろうね」と言われており、ロックの性格からして途中で捨て駒的に扱われてしまうのではという予想もあったが、またしてもその死亡フラグは回避している。 以前はクローズを小馬鹿にしていたシャットだが、現在はメイク中にクローズに「人間の絶望を集めてこい」と命令された上鏡台を破壊され、「は、はい……」と返事してしまうなど完全に立番が逆転。ついでに目の模様が実はメイクであることが判明する。 メイクも中途半端なままに放り出されたのとクローズに従わされる屈辱で荒れたシャットはミス・シャムールとのレッスン中だったプリキュアたちと遭遇、 「猫の癖にオシャレに決めるなんて生意気な!」とヤケクソになったシャットは咎めるトワの声にも耳をかさず猫をゼツボーグに変える。「人間の絶望」って言われてんのに……。 そのままその場に居合わせたゆい達に襲いかかろうとするが、人間形態に変身したシャムールが相手となり、翻弄されてしまう。 この時その華麗な動きに見惚れたシャットは「う、美しい……! ハッ!」とどこぞの南斗神拳なセリフを口にしている。 そしてシャムールから「メイクの乱れは心の乱れ!」と中途半端なメイクを指摘されてしまい狼狽え、「何か悩みがあるんじゃなくて?」と問われたシャットは……。 うっ……うっ……最近……嫌なことばかりのみ……! 泣いた。 泣き出してしまった。 これまでのシリーズにもコミカルな幹部は数あれど、敵の妖精にガチのカウンセリングを受けてしまう幹部は流石に初めてだろう。 まあ、思えば同僚が一人死んで、惚れた上司が浄化されて、同僚が一人成長期になって三人に増えて、知らない内に死んで、今度は同僚が復活してその部下にされてと、状況に振り回されっぱなしなのでメンタルがボロボロになるのも無理は無い。 そのままシャットは戦闘そっちのけでシャムールの指導のメイクレッスンに突入、しかもいつものアイメイクより派手なものを施すシャムールに「お前、中々のチャレンジャーだな!」と感銘を受けていた。 そうこうしている内にゼツボーグは倒されてしまうのだが、新しいメイクで自信を取り戻しご機嫌となったシャットは全く意に介さず、そのまま帰ってしまう。 その他の詳細は第33話の記事を参照。 ちなみにディスダークに帰還したあとクローズ達と遭遇したシャットの格好は更にケバい方向に悪化しており、それをクローズ達に見せつけるが完全にスルーされていた。 まあ、猫をゼツボーグした挙句敵に情けかけられて戻ってきたのだからむしろスルーされるだけ御の字である。一応絶望の茨は生えていたのでノルマは達成していたようだが。 その次の話でも格好は元に戻ったがご機嫌なままで、ストップとフリーズに一方的にメイクの事を熱く語ると、鼻歌を歌いながら去っていった。 とりあえず、再び自信を取り戻したシャットだが、 同時にディスピアやクローズの目的に疑問を抱くなどの描写が増えつつある。自分だけハブにされていることにはあまり自覚がないようだが ディスピアに絶対的な忠誠を誓うクローズや、己の野心のために行動していたロックと違い、シャットは忠誠心はあるにはあるのだが悪の組織の一員として確固たる目的はないように思える。 彼にとって「絶望を集める」「ディスダークに残り続ける」という行為は、「そのような生き方しか知らない」からやっているのではないだろうか。 なお、26話で変更されたOPではシャットはオーラを纏ってスカーレットと対峙している。 ギャグキャラ化しても一貫して描かれ続ける「トワイライト」への執着からも、彼女と何かしらの形で決着をつける可能性は高いと予想されていた。 39話でのディスダークとプリキュアの決戦では、今度は置いてけぼりを喰らわなかったのか、「私を……忘れるなーっ!」とメタなセリフを吐いてフローラに襲いかかるが、一瞬でスカーレットにふっ飛ばされてしまう。 その後戦闘中戻ってくることはなかったが、新技『プリキュア・グランプランタン』でクローズ・ストップ・フリーズが拘束された際、何故かシャットは拘束されておらず、 その光景を見てまたしても「う、美しい……」と呟いていた。最早プリキュア側からも脅威として見られていないのか……。 以上の通り、気づけばとんでもないネタキャラになってしまっているシャット。 この先強敵として描けるのかと思ってしまうくらいのヘタレっぷりだが、今作のディスダークはコミカルな部分を見せず、絶対的な悪役として描かれる中、 ただ一人近年のコミカルな幹部コースを突き進むシャットは視聴者の癒しにすらなりつつある。 まあ、彼の立場は不憫ではあるが、セミや猫をゼツボーグにしたり真面目に仕事をしてるか怪しく、状況を打破しようともしていないシャットの側にも問題がある。 そのため基本ディスダークのメンバーから彼の存在はスルーされているが、初期のクローズのようにディスピアから速攻で最後通告を受けたり、あるいはブンビーさんのように上司からパワハラを受けていないだけまだマシなのかもしれない。 ……と思いきや、44話で自身の置かれた状況に焦り、無断で出撃しプリキュアに敗北、 更にディスピアにメイクの素晴らしさを勧めていた所に「失敗だ…シャット…お前は失敗作だ」と最後通告を下されるという悲惨な状況に陥る羽目に。 メイクを勧めることは一見ふざけているようにも見えるが、以前シャムールから教わったメイクであり、それに元気づけられたシャットにとっては大切なものだったのだろう。 しかし、それについてもに「美しさなど…我々に必要ない」と存在意義そのものを全否定されてしまう。 一念発起し最後のチャンスとばかりに繰り出したメツボーグも倒された結果作戦は失敗。嘆きの叫び声を上げながら撤退した。 奇しくもその姿は、その回で描かれた優しい家族から愛されるみなみと、親と言うべき存在のディスピアから愛されないシャットの対比のようになっていた。 そして創造主から存在そのものを全否定され、帰る居場所も完全に失ったシャットは孤独に彷徨う。 商店街を彷徨う時には酷くやつれており頬もこけ、常に持っていた薔薇は鳥に攫われてしまう。 今の私は……あんな鳥以下だというのか…… この……私が…… そしてノーブル学園に辿り着いたシャットは、忘れ物をとりに一人戻ったトワと遭遇。 更にはるか達が雪で作ったホープキングダムを模した雪像を見たシャットは、その輝きさえも自分を嘲笑っていると怒り、城を破壊しようとする。 それをプリキュア達に阻まれるとシャットは自身の絶望を使い、猫の混じったような半獣形態に遂に変貌する。 トワイライト……!思えば貴様との出会いが、私の運命を狂わせた! 貴様がいなければ……!私はここまで落ちぶれることはなかった……! そうだ!貴様さえいなければ私は……再び美しく返り咲ける!! かつてのクローズのフローラに対するものを彷彿とさせる恨み節をトワにぶつけ、巨大なオーラの球で攻撃するシャット。まあ確かにトワイライトと出会わなければここまでのネタキャラにはならなかったよね。 膝をつくスカーレットに対し自分の美しさを勝ち誇るが、身勝手な感情に任せ恐ろしい形相で襲いかかるその姿を、プリキュア達には「美しくない」と否定され、 キュアマーメイドの作った氷に映った自分の歪んだ容貌を見せられたシャットは、その醜さにショックを受ける。 う……うるさい! うるさい黙れぇっ!! ロックに見下され! クローズに見下され! ディスピア様にも見捨てられ! 残されたのは自分のみ! 信じられるのはもう、この私のみだぁぁぁ!! 口癖である「のみ」の本来の意味の通り、誰からも必要とされない「孤独」となってしまったシャット。 絶望に満ちたその思いの丈をぶちまけると、巨大な猫のような獣形態に変身する。 なおクローズはカラス(クロウ)、ロックはカエル(フロッグ)としてのダブルミーニングで正体が定められており、 シャットの真の姿についてもその法則で決められていると思われる。 そして、45話の予告では猫のような要素が混じった姿に変貌しているシャットが描かれており、猫(キャット)とのダブルミーニングだったようだ。 また、この3匹は一般的に魔女の使い魔として有名な生き物という共通点がある。 だが、正気を失い人語も離せなくなり、本能のままに動く怪物のとった行動は、プリキュアを攻撃するものではなく、周りに当たり散らすようにひたすらに悶えるようなものだった。 そのあまりにも哀しい姿を見たフローラは一言呟く。 助けよう それはかつてシャットを元気づけた際のミス・シャムールの教え、「笑顔を守るのがプリンセスプリキュアの使命。元気の無い人を励ますのもプリンセスのたしなみよん。たとえ戦う相手であっても。それがエレガントというものよん」}からくるものか。 あるいは、11話のクローズとの決戦に置いて、シャットと同様に追い詰められ、恨みと憎悪から襲いかかるクローズを消滅させることでしか解決できなかった悔いからか。 スカーレットの『スカーレットイリュージョン』で暴れるシャットを包み、プリキュア達は『プリキュア・グランプランタン』でシャットを浄化。 イリュージョンで守られた効果からか、ボロボロになりながらもシャットは消滅せず元の人間体に戻ったのだった。 ゼツボーグを作り出す首元の錠前も消失している。 この時初めて帽子が取れ、前髪パッツンの髪型が明らかになっている。ユダみたいなキャラなのにシンみたいな髪型である。 トワイライトも…孤独で、人のことなど考えない人間でしたわ。「気高く、尊く、麗しく」ただそれだけで良いと でも……今のわたくしは違います。暖かくて……大切なものを沢山頂きましたから 暖かくて……大切なもの…… それを守るために、「強く」「優しく」ある姿 それが「美しさ」だと思います 変わりましょうシャット……わたくし達と一緒に かつての同僚として、闇に囚われる以外の生き方をしった者として、シャットに救いの手を差し伸べるトワ。 トワの言葉にシャットは感化された様子を見せるものの、差し出された手は払いのけその場を去る。 「強く、優しく、美しく」……か シャットに一部破壊された雪の城も、ゆい達の頑張りによって元のように修復されていた。それを遠くから見つめるシャット。 その目には以前にはなかった光が宿っていた。 プリンセスプリキュアのテーマである、「強く、優しく、美しく」のうち、「美しく」のみに拘ってきたシャット。 そんな彼がそれ以外の概念に初めて目を向ける機会を得たのだろう。 風邪をひいたら、美しくないわよ? そのシャットに差し出されたのはマフラー。差し出したのはかつて自分を励ましたシャムールだった。 無言でシャットはそれを受け取り身につけると去っていった……。 46話のラストシーンでシャットは一人夜の街を歩くが、その首に巻いたマフラーが示すとおり、以前のような真の孤独ではなくなったのだろう。 その後も人間界に居残っていたらしく48話にてディスピアによるノーブル学園襲撃を群衆に紛れて目撃していた。 メイクは直しているが、首元には件のマフラーを巻いたままである。 そしてシャットがその戦場に現れたタイミングで、消滅したはずのロックがディスピアによって復活させられる。 立場上どちらに加担することもできず闘いを見守るだけだったが、ディスピアに忠誠を誓う以外の言葉をまともに発せず操り人形のように動かされるロックの変わり果てた姿を見て複雑な表情を浮かべる。 やがて真相を知った学園関係者やゆい達が諦めず絶望に立ち向かい檻を破壊、絶望のエネルギーを失ってボロボロになりもがくロックはクローズに見放される。 その一部始終を見ていたシャットは遂に覚悟を固め、プリキュアに止めを刺そうとしたクローズの前に立ち塞がる。 クローズの光球を爪で切り裂き、激昂して殴りかかるクローズに今までの鬱憤を晴らすかのように強烈な拳をお見舞いし、叫ぶ。 ロック! 貴様散々私をバカにしておきながらそのザマはなんだ! あれだけ偉そうにしてた貴様はどこにいった! 以前から僅かながらも仲間意識があるかのように描かれていたシャット。 彼を立ち上がらせた最大の要因はプリキュアの味方になろうとすることではなく、操り人形にされるまでに落ちぶれた仲間を救おうとする意思だった。 見ろ! 私たちが落ちぶれている間に プリキュアどころか妖精も人間どももどんどん変わってゆく! トワイライト、ロック、クローズと違いディスダークの中心人物になれなかったため、落ちぶれながらも今まで生き延びていた。 しかし裏を返せばそれは、ディスダークの中で彼のみが物語の中でずっとプリキュアと人間を見続けていたことを意味する。 変わるぞ! 私たちも! ディスピアの呪縛から抜け出すのみ! それはプリキュアの手をとらず、あくまでディスダークとしての誇りを持ちながら、 プリキュアたち同様に自分の中にある信念を守ろうとする強さと、同志に対する優しさを持った、真の「美しさ」に目覚めた一人の男の言葉だった。 叱咤を受けたロックの目には光が戻り「……だね」と同意するように呟く。 シャットは「今だ! プリキュア」と叫び、それに応えたスカーレットたちは「プリキュア・グランプランタン」でロックを浄化する。 安堵したのもつかの間、お返しとばかりにクローズに顔面を殴り返されダウンするも、 周りに流されるままに自分を見失っていた男が、遂に自らの意思で一歩踏み出すことができた満足感からか、口元には笑みを浮かべていた……。 そして事態はディスピアが真の姿を現すことによって急変、シャットもノーブル学園の生徒とともにディスピアの一部である茨の中に閉じ込められる。 前の話では遂にディスピアを呼び捨てにしたシャットだが。この時は異形の怪物と化していく主に対する複雑な感情が残っていたのか、「ディスピア様……」と呟いていた。 プリキュアたちが敗北し、世界が次々に絶望の折に閉ざされていく際は、かつては自分もホープキングダムを同様の目にあわせた側だったことを連想したのか気まずい表情をしていた。 しかし、ノーブル学園の人間がはるかたちを助けるためにディスピアに立ち向かおうとした際に、シャットも意を決してそれに続く。 クロロと合体することで復活したロックと共に、グランプリンセスを目指すために走り出したプリキュアの手助けをし、ディスピア撃破後は歓喜する人間たちの輪に混ざっていた。 そして再度復活したクローズとキュアフローラの最終決戦の末にディスダークは壊滅。 シャットは自身の力の源と云える絶望の力は殆ど失ったものの、無事生存。 それに伴ってか、メイクもかつてミス・シャムールから施されたものを髣髴とさせるものに変わっていた。よほど気に入っていたのだろうか? 次元転移等以前のような特殊能力も使えなくなったためホープキングダムへ戻る事も出来ず、同じくマフラー状になって生き残ったロックと共に人間界に留まることに。 ノーブル学園の秘密のローズガーデンを無断で(偶然?)訪れ、薔薇に見惚れていた所を学園長・望月ゆめに声を掛けられた所で物語は幕を閉じた。 これまで黒い薔薇を持っていたシャットだが、「意外と赤い薔薇も美しいものだな……」と始めて一般的な赤い薔薇に興味示していた。 それは恐らく、「トワイライト」への執着を断ち切り、彼女が「紅城トワ=キュアスカーレット」であることを認めたことも示しているのだろう。 実際、ロックに「キュアスカーレットの色だから?」と茶化された時は「うるさい!」と怒っていたものの特に否定はしていない。 闇の呪縛から解放された彼は、これからは人間として生き続けるのだろう。 希望の姫君たちから学んだ『強く・優しく・美しく』の言葉を胸に……。 追記・修正はトワイライト様の美しさを認めてからお願いするのみ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 項目乙。普通のナルシスト敵キャラかと思いきや、一気にネタ枠になるだなんて誰が予想したろうか(ブンビーさんでも初期の頃からネタっぽい雰囲気は出してたのに) -- 名無しさん (2015-11-15 23 55 39) 中の人は某バリアン警察 -- 名無しさん (2015-11-16 00 48 14) クローズとの立場逆転はなかなか面白い。 -- 名無しさん (2015-11-16 01 44 58) 出来ればブンビーさんみたいに生き延びて欲しいけど、トワとの決着も白黒はっきりつけて欲しい所 -- 名無しさん (2015-11-16 19 34 56) うーん、一度は怪獣態になるけど生き残るか、ジコチュートリオみたいな感じで生き残るがディスダークであり続けるとかが良いかな。 -- 名無しさん (2015-11-16 19 43 00) ゴープリの三幹部は立ち位置が頻繁に変わってなかなか先が読めないのがいいね。ラビリンスの南さんみたくなるのかと思ってたが、まさか癒し枠になるとはw -- 名無しさん (2015-11-16 21 06 01) どう見てもゴー★ジャスです本当にありがとうございました -- 名無しさん (2015-11-16 22 30 57) 中の人的にはマーメイドとは公瑾と伯符 -- 名無しさん (2015-11-17 10 08 22) ↑3南さんは逆に初登場時とかギャグっぽい姿見せてたな -- 名無しさん (2015-11-17 10 23 31) 真面目に仕事してるか怪しいって言うけどここ数年仕事よりも人間界を満喫する幹部も少なくない中でちゃんと仕事してる方だと思うけどな(上手く行ってるかはともかく) -- 名無しさん (2015-11-17 10 26 56) トワイライトがトワに戻った途端のあの手のひら返しっぷりは流石にちょっと…。と思った。 -- 名無しさん (2015-11-17 16 14 26) なんか幻影帝国のメンバーで生き残りそうな気がしてきたな・・・・この人。もしくはスカーレットを庇って「私はやはり・・・・あなたに尽くします」とか言って散る可能性も -- 名無しさん (2015-11-17 16 31 04) 残念、シャットさんの所属はディスダークなのだ -- 名無しさん (2015-11-17 19 48 49) しまった・・・・完全にボケてた・・・・幻影帝国は去年だ・・・・恥ずかしい・・・・ちょっとカナタ王子にファックされて来る -- 名無しさん (2015-11-17 20 07 07) はるかの里帰り回でゴザを被った小舟で唐突に現れたときは笑ったなあw -- 名無しさん (2015-11-17 20 13 13) かつての名でパッションを呼び続けたウェスタ―や、記憶喪失時に世話になったダイヤモンドに入れ込んでいたイーラみたいな前例を踏まえるに、大方終盤でスカーレットとサシはあるだろうなあ -- 名無しさん (2015-11-17 22 15 35) シャットは完全に同僚に出世されて取り残されたサラリーマン状態なんだよな -- 名無しさん (2015-11-18 15 55 29) ジョーカーみたくディスピアと1つになるんじゃないか? -- 名無しさん (2015-11-18 16 08 43) やっぱりクローズさん同様ここまで長生き( ネタキャラ化)する予定は無くて、クローズさんの次に退場する幹部になるはずだったとか。製作側でも予想がつかないってのは面白いね -- 名無しさん (2015-11-18 16 35 08) 最終バトルで彼も劇画調になるとしたら中の人繋がりで真ゲスみたいな雰囲気になるのかな? -- 名無しさん (2015-11-18 17 39 59) ↑サイコラかもしれぬ。しかしクローズの潜入(それ真月)、兄妹って反応(1億ポイント)とか連想してしまう…… -- 名無しさん (2015-11-18 20 53 08) 予定と違いマーメイドよりスカーレットと絡んでるな -- 名無しさん (2015-11-18 21 08 08) とうとう今週でディスピアに失敗作の烙印を押され、来週の予告には猫のような巨大な足が……シャットさん、まさか年内に!? -- 名無しさん (2015-12-20 15 28 50) 絶望の世界の一員のはずなのに、現在一番絶望の只中にある人 -- 名無しさん (2015-12-21 01 43 56) 生存おめでとうシャットさん! -- 名無しさん (2015-12-27 10 03 42) なんか、いろいろと面白いキャラになったな、この人も・・・ -- 名無しさん (2015-12-27 20 50 28) あれ? トワとの対峙になったのって、クローズ復活して翌週の32話からじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2015-12-29 23 48 11) 半獣化した時最初ネコかキツネか分からんかったけど獣形態でネコだと気付いた -- 名無しさん (2016-01-02 14 50 19) ネコのよしみでマフラー渡すミス・シャムールの粋なはからい -- 名無しさん (2016-01-02 15 27 41) 次回再登場。どうなる?できれば「立て、プリキュア!」とか言ってほしい。 -- 名無しさん (2016-01-10 18 06 02) 誰ですか、シャットさんのタグに変態を入れた方は(某変態怪僧風に) -- 名無しさん (2016-01-16 00 08 27) 今日のシャットさんはマジでカッコよかったぞ! -- 名無しさん (2016-01-17 11 27 04) クローズをワンパンで吹っ飛ばすとは…やれば出来るじゃない -- 名無しさん (2016-01-17 12 27 22) せっかくかっこいい場面なのに上手く文章にできないな… だれか文才あるアニヲタ民頼む! -- 名無しさん (2016-01-18 10 03 02) シャットたんのセリフを入れればいいと思うの。上に書いてある奴みたいに -- 名無しさん (2016-01-18 12 24 52) 「私たちが腑抜けている間に、プリキュアどころか人間も妖精も変わっていく!変わるぞ、私たちも!ディスピアの呪縛から抜け出すのみ!」……なんて格好いいんだよ、シャットさん! -- 名無しさん (2016-01-18 13 08 50) あの時のシャットたんを見て彼が主人公でもいけるのでは無いかと思いました。是非ともそんな話を見てみたい -- 名無しさん (2016-01-20 10 08 45) ↑しかも良く考えれば、あのシーンのシャットさんは嫌っていたはずの「暑苦しく」、「他人(ロック)のため」に行動しているんだよ。でも、その中にもシャットさんの求めていた美しさもあるという…… -- 名無しさん (2016-01-23 04 43 25) ↑そもそもその手の発言はたしかゆうきくん初登場回にしたことだったしトワイライトと出会ったときに価値観は変わったのかな。あんなにトワイライトに尽くしてた時点で「人のため」に活動してたわけだし。 -- 名無しさん (2016-01-23 07 13 45) 錠前も消失している ←うおマジだ! あと後半いい感じにまとめてくれた知らない誰かありがとう! -- 名無しさん (2016-01-23 07 27 44) 今日のロックロロとの共闘カッコよかったぜ。この後シャットたんがどうするのか後日談が楽しみだわ -- 名無しさん (2016-01-24 13 31 13) ↑どさくさに紛れてホープキングダム城でトワのメイク係でもやってると予想 -- 名無しさん (2016-01-25 07 04 37) なぜ消した……なぜキュロットとニーブーツの間の聖域を消したのだ……。畜生、幸せに生きやがれ! -- 名無しさん (2016-01-31 09 26 12) エンドカードにも登場するとはさすがというのみ!これからはロック共々幸せに過ごすのみ! -- 名無しさん (2016-01-31 09 39 14) 人間界に残ったのは改心したとはいえ、ホープキングダムにはいれないからか。 -- 名無しさん (2016-01-31 10 58 49) 上北先生のイラスト集のシャットさんがエロいのじゃが……。クローズの方が露出しているのにも関わらず、シャットさんが性的すぎる。シャットさんにガーターベルトとは上北先生も分かっておられる -- 名無しさん (2016-03-29 22 51 37) あと腋もいいよね腋も。まさかシャットさんの腋が見られるなんて思ってなかったぜ。上北先生には本当に感謝 -- 名無しさん (2016-03-29 22 59 07) ブンビーさんもだけど、当初は(本人的には)バリバリ悪役やってたのが最終的に改心する流れのが燃えるよね。「ああ、こいつ改心するな」って初登場から匂わせてるタイプはあんまし好きじゃない -- 名無しさん (2016-06-09 02 22 35) かつては悪だったプリキュア個人への思い入れが強いという西さんを彷彿とさせる趣もあるね -- 名無しさん (2016-06-09 08 53 55) こいつに仲間意識が無い設定だったらどうなってたんだろう -- 名無しさん (2016-10-23 20 20 21) 12話以降、物語の最後までとどまることを知らない、壮絶な人生だった -- 名無しさん (2017-04-22 18 08 01) 口癖の、~のみ!からのみさん、それが転じて納見さんってニックネーム視聴者からもらってそうよな。 -- 名無しさん (2021-06-20 22 41 44) 名前 コメント
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恒松あゆみ 出演作品 長編 ウィッシュ(サキーナ) ティンカー・ベルと月の石(リリア) リトル・マーメイドIII はじまりの物語(アクアータ) リメンバー・ミー(ルイサ・リヴェラ) Disney+ ミッキーマウスのワンダフルワールド(ブルー・フェアリー(#18)) Disney+:実写 アニマル・ダイアリー 動物たちの成長記録(ナレーター)※ナショナルジオグラフィック ザ・クエスト エヴァレルムの勇者たち(タヴォラ(#1-6,8)) Disney+映画:実写 スターガール(グロリア・ボーロック【ダービー・スタンチフィールド】) ホッキョクグマの子育てサバイバル(ナレーション) 実写 カニング・キラー 殺戮の沼 クルエラ(キャサリン・ミラー【エミリー・ビーチャム】) くるみ割り人形と秘密の王国(マリー・シュタールバウム) トゥモローランド(歴史の教師)
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先を急ぐせつなと、慌てて追いかける祈里。二人はかけ足で目的のマンションへと向う。 そんなに急ぐ必要はないはずだった。強いて言えば直感。言葉にできない胸騒ぎがせつなを駆り立てる。 不意に、せつなの表情が変わる。突然足を止めて、集中するように耳を澄ます。 「どうしたの? せつなちゃん」 「悲鳴が聞こえたわ。ごめんなさい、私は一足先に行くわね」 「えっ? 待って!」 せつなは一言だけ告げると、弾けるような加速で走り出した。 先程とはまるで違う、スプリンターのような全力疾走だ。たちまち引き離されて、姿が小さくなっていく。 祈里には何も聞こえなかったが、せつながそう言うのだから、何かが起きたのは間違いない。 誰の悲鳴かもわからないが、目的地が変わってしまったのだ。とにかく見失わないように、祈里も急いで後を追うことにした。 『クリスマスに愛を込めて(後編)』 せつなが駆けつけたのは、事故から数分後のことだった。近くにいた数人の大人が、少女を歩道に連れ戻し、倒れた犬も運んでくれていた。 せつなは少女が自分の知り合いであることを告げ、後のことを引き受けた。 少女に怪我がないことを確認して、犬の容態を見る。診ることはできない。そんな能力はせつなにはなかった。 身体は温かいが、意識はない。素人目にも、かなりの重態であるように思えた。 「ルルがっ、ルルが死んじゃう! わたしのせいなの! わたしが……」 「落ち着いて、もうすぐ動物の怪我に詳しい人が来るから」 「もう着てるよ、わたしが診てみる」 荒い息を吐きながら、祈里が犬の前で膝を付く。 道路に付いた血の跡と、せつなと少女の様子から、何が起きたのかは想像が付いた。 「祈里お姉ちゃんって、お医者様なの?」 「その勉強をしているところよ。大丈夫、任せて」 どこに隠し持っていたのか、祈里は携帯用の消毒液を噴射して、包帯を手際よく巻いていく。 傷口を覆うというよりも、その周囲をキツく縛るような巻き方だった。 「お姉ちゃん、怪我してるところはそこじゃないよ?」 「ここでいいのよ。まずは出血を止めなきゃ」 「そうなの! こんなにいっぱい血が出てる。どうしよう……」 「それは良いことでもあるの。動物に限らず、生き物はね、生きている間しか血は出ないのよ」 つまり、出血している間は助かる可能性がある。安心させることはできないけど、まだ希望はあると伝えた。 「死なないで、ルル。お姉ちゃん、ルルは助かるの?」 「それはわからないけど……。全力を尽くしてみる」 「きっと、助かるわ」 「えっ、ホント?」 「せつなちゃん、どうして?」 「私たちが、死なせないからよ」 せつなは止血を終えたばかりのルルを、しっかりと抱き上げた。 「家に連れて帰りましょう」 「でも、お医者さんに見せないと!」 「今、私の家に、この世界で一番の名医がいるのよ」 「それは言いすぎだと思うけど、腕は確かよ。でも、それならわたしの家に。手術室が必要になるから」 「わかったわ!」 祈里が携帯で正と尚子に連絡を入れる。自分はせつなと一足先に自宅に戻って、オペの準備をするつもりだった。 少女は走りながら、二人のお姉さんたちを不思議そうに見上げる。 十キロを超える体重のルルを、軽々と抱き上げて走るせつな。一目見ただけで容態を見抜き、応急手当までした祈里。 たった三つか四つ、年上なだけのお姉さんたちなのに、なんて頼もしいのだろう……。ただ泣き喚くだけの自分と、どれだけ違うのだろうと。 祈里とせつなと少女は、山吹動物病院の正面入り口を開けて、そのまま手術室に飛び込んだ。 せつなが手術台にルルを降ろし、そこで彼女の役目は終わりだ。 後は祈里の仕事。二人に少し離れているように指示して、自分は暖房を入れてお湯を沸かす。 ピンク色の手術着に着替えて、器具を殺菌消毒する。そこで、正と尚子が到着した。既に、青色とピンク色の手術着に着替えている。 「祈里、よく頑張った。後は任せなさい」 「ううん、わたしも手伝う」 「わかったわ、よく見ていなさいね」 「あのっ! お医者様、どうか、ルルを助けてください」 「ルルちゃんは、今、精一杯頑張っている。私もこれから頑張る。君は、君にできることをやりなさい」 「わたしに、できることありますか?」 「きっと助かるって、信じてあげること。そして、回復を願って祈ることよ」 「おじさま、おばさま、よろしくお願いします」 せつなは、少女の背中を押すように手術室を後にした。 素人の彼女にも、これからの処置に大変な集中力が必要であることを感じ取れたからだ。 正と尚子と祈里は、もう脇目も振らずに手術に専念していた。 正が、麻酔機を使用して全身麻酔をかける。尚子が口から酸素管を挿入、血管に麻酔管を固定する。続いて、メスを入れる箇所の消毒。祈里が滅菌布の上に器具を並べていく。 有窓布をルルにかけて手術を開始する。同時に、心拍、呼吸数、血圧、血中酸素濃度をモニターに繋いで管理する。 タオル鉗子で固定してメスを入れる。その動きは、美しいほどに正確で、そして、速かった。 少女はせつなに手を引かれて、心配そうに、何度も手術室を振り返りながら待合室に向う。 そこには、たくさんの人の姿があった。 ラブと、その両親の、圭太郎とあゆみ。美希と、その母親のレミ。みんな心配して、パーティーを投げ出して来てくれたのだった。 せつなは、そこに居るみんなに経緯と状況を説明していく。 「ルル、大丈夫だよね? 助かるよね?」 少女は落ち着かない様子で、何度も同じことをせつなに尋ねる。ラブも美希も一緒なのだが、現場に居合わせたのはせつなだけだ。 同じ衝撃と悲しみを共有する者として、どうしても、せつなにべったりと甘えてしまう。 始めは頷いたり、微笑みかけたリするだけだったせつなが、やがて口を開く。 「正おじさまと、尚子おばさまが言ったこと、覚えてる?」 「信じて、祈りなさいって。でも、それって、わたしには何もできないってことよね?」 「違うわ! 信じることと祈ることは、そんな意味じゃないの」 「ちがう……意味って?」 「かつて私は、ラブの信じる心で救われた。そして、みんなの祈りは世界を救ったのよ」 「どういうこと? わからないよ、お姉ちゃん」 「信じて、祈ることは、相手を想い、応援することよ。それは本当の力になるわ。それに――――」 「それに?」 「クリスマスってね、特別な日なんですって。神様が見ているらしいの」 「それ……お母さんにも言われたことあるわ。お姉ちゃんは、神様を信じているの?」 「信じたいと、思っているわ」 「わたしも……もう一度信じたい。それでルルが助かるのなら!」 少女は目を閉じて手を合わせる。ルルの傷付いた姿を思い浮かべ、次に元気になった姿を思い描く。 クリスマスには、奇跡が起こるって信じたい。神様は、本当に見ているって信じたい。良い子にしていたら、神様の使いである―――― サンタクロースが、欲しいものを届けてくれるって信じたい。 少女が、今、一番欲しいもの。 それは――――元気になったルルなのだから。 しばらくして、少女は目を開く。 最初に目に飛び込んだのは、同じように目を閉じて祈る、せつなの姿だった。 そして、振り返って目を見開く。 ラブ、美希、圭太郎、あゆみ、レミまでもが、全員目を閉じて、深い祈りを捧げていた。 衝撃を覚える。自分は何を見ていたのだろうと。 ルルの怪我のことで頭がいっぱいで、見舞いに駆けつけてくれたみんなに、お礼すら満足に言ってなかった。 自己紹介だってせつなに任せっきりで、軽く頭を下げただけだった。 初めて顔を合わせる大人も三人いる。自分と知り合わなければ、今頃楽しくパーティーをしていたはずの人たちが、ここに六人も居るのだ。 嬉しくて、申し訳なくて、胸がいっぱいになる。 祈りを終えたみんなに、涙を浮かべながら、一人一人お礼を言った。 「来てくれて、ありがとう。大切なパーティーを台無しにしちゃって、ごめんなさい」 「大丈夫だよ。そんなの、いつでもやれるじゃない」 「みんなで、笑顔になれるパーティーでなきゃね」 「ちゃんと、ルルちゃんのプレゼントも用意してあるのよ」 「あ~あ、アタシももう少し若かったら、プレゼントもらえるのにな~」 「ママは、若返っても良い子じゃないから、やっぱりもらえないんじゃない?」 「美希ちゃんひどい! そんなこと言う子こそ、悪い子なんだから」 「くすっ、クスクス。お姉ちゃんたち、ありがとう」 少女が始めて笑顔を見せる。その時、一つ目の奇跡が起きた。 部屋の窓から、白い粒がいくつか見えた。 窓を開けて見上げる。始めは、錯覚かと思うほど少なくて。 やがて、はっきりとした姿で夜空を彩っていく。 寒い日にだけ咲くという、氷で創られた天上の花。 とても小さくて、どこまでも繊細で、ただ一つとして同じ形のない、 それは――――神様からの贈り物。 「すごいね。ホワイトクリスマスなんて、いったい何年ぶりだろう?」 「綺麗……。ルルと出会った、クリスマスイブの夜以来よ」 そして起こる、二つ目の奇跡。 正と尚子と祈里が手術室から出てくる。 「お医者様! ルルはっ? ルルはどうなりました?」 「もう心配いらないよ。今は麻酔で眠っているが、しばらくしたら目が覚めるだろう」 「また、走れるくらいにまで回復すると思うけど、一週間は入院が必要ね」 「良かったね」 「うん! ありがとう!!」 手を触れなければ、近くで見ても平気らしい。少女は手術室で眠るルルの様子を伺う。 先程のように倒れているのではなくて、規則正しい呼吸で静かに眠っている。そんな、安らいだ表情に見えた。 少女は、改めて正と尚子にお礼を言う。この人たちもまた、祈里の両親。何もなければ、今頃パーティーを楽しんでいたはずだった。 「私のせいで、せっかくのクリスマスを、パーティーを台無しにしちゃって、ごめんなさい」 「なんの。ルルの命が救えて、君の笑顔も見られたんだ。これ以上素敵なクリスマスなんてないじゃないか」 正は、そう言って優しく微笑む。 初めて、まじまじと正の顔を見つめた少女が、不思議そうな顔で一言つぶやいた。 「サンタクロース……」 近くで見ていて、ようやく聞こえるか聞こえないかの、小さなつぶやきを聞き取った祈里とせつなが吹き出した。 正はサンタクロースに似ている。それは、クリスマスが近づくと必ずネタにされる笑い話だったからだ。 その笑いの意味に気が付いて、みんな一斉に吹き出した。尚子もレミも、あゆみや圭太郎まで。 楽しげな笑い声は、幸せな日常が戻ったことを告げているようで―――― 一人だけ笑わなかった少女が、もう一度つぶやいた。 「やっぱり居たんだ。ありがとう、サンタクロースの――――みんな」 ルルは正と尚子が交代で診るからと、一同は桃園家に戻ってパーティーのやり直しをすることになった。 もちろん、少女も一緒に。 その夜は、少女にとって、ルルと出会った晩と同じくらいに、忘れられない大切なクリスマスになった。 「それじゃ、ルルのことお願いします。学校終わってから、毎日寄りますから」 「ちゃんと勉強するのよ?」 「この子は、家まで僕とあゆみとラブとせっちゃんで送っていきます」 「おやすみなさい、みなさん。今日はありがとうございました。メリークリスマス!」 『メリークリスマス!』 家に帰ると、母親が玄関まで迎えに来てくれた。送ってくれた桃園家の人たちに、丁寧にお礼を言って別れる。 少女が用意しておいた夕ご飯は、既に食べ終えていた。 代わりに、クリスマスケーキとシャンパンがテーブルに乗っている。 「お母さん、遅くなってごめんなさい。待っててくれたの?」 「帰ったばかりだし、連絡もあったから平気よ。ケーキを買ってきたの、一口くらいはまだ入るわよね?」 「うんっ!!」 母親は、クリスマスプレゼントを娘に手渡す。早くからサンタクロースの夢を壊して、ごめんなさいと謝った。 「ううん。わたし、わかったの。ちゃんとサンタさんはいるんだって」 「どういうこと?」 「お母さんの中にも、みんなの中にも。わたしや、ルルの中にだってね」 「そうね。サンタクロースは、相手の幸せを願う心の中に居るのかもね」 「心の中にも、よ。お空にだって、きっといると思うの。でも、これからは、わたしがお母さんのサンタさんになってあげる」 そして、少女は用意していた包みを母親に手渡す。貯めていたお小遣いで買った、いくつかの毛糸。見よう見まねで編んだ、へたくそなマフラーだった。 母親は、そのマフラーを握りしめて小刻みに震えだした。そして、娘を強く抱きしめる。 「メリークリスマス、お母さん」 「メリークリスマス、私の小さなサンタさん」 命はみんな繋がっていて。愛することによって、繋がっていって……。 誰もが、誰かのサンタクロース。 世界中に溢れる愛を見守るように、雪はその夜が開けるまで静かに降り続けた。 翌朝の景色を、銀世界に変えるために。 それは、天上からの贈り物。 メリークリスマス。 ~~ fin ~~
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吹き荒れる風の力 キュアフォール アキが秋の妖精として覚醒したハーヴェと共鳴して変身する真の秋の戦士。 緑のサイドテールは縦ロールになり、鹿の角と緑・紅を基調とした着物のような服が特徴。イヤリングは紅葉の形。 武器は『コスモスソード』が鎖から解放された『オータムソード』で、軽さと斬れ味が格段に増している。 属性は風。飛行能力は無いが、風を操って通常より高く跳ぶことはできる。また、自身の急加速が可能。 大丈夫、イランナーしか斬れない不思議な刀だから怖くない 技・必殺技 プリキュア・フォールカッター 恐らく第二十話で初使用。通常技の一つで、技名はおまけ。 風の力でカマイタチのような刃を作り、斬撃の勢いに乗せて飛ばす。 これによって遠距離への攻撃も可能となり、戦術の幅が広がった。 プリキュア・ウインドアウトゥナーレ 恐らく第二十話で初使用。キュアフォールを代表する必殺技。 自身とオータムソードに風を纏わせ、目にも留まらぬ速さで斬りつけてイランナーを浄化する。 分身はできなくなったが、速さ的には二人で斬りつけるのと同じかそれ以上の威力。 プリキュア・フォーシーズンアタック 恐らく第三十五話で初使用。四人揃ったピリオドプリキュアの合体必殺技。 四季の力を一つにして光線を放ち、イランナーを浄化する。 その力はカンパーニの幹部すら浄化できてしまうほどで、体力を大幅に消費する。
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『映画ヒーリングっど♥プリキュア Connected World』 <前編>8 「……その、こっちへ来る前のイタリアでは、何をしてたんですか?」 「ほら、一年ほど前、イタリアでデッカイ地震あったやん。それでな、ほんまに倒れそうになってたピサの斜塔をこっそり何とかしたろうと思て。 ―― 結果、メチャクチャ派手に倒して壊してしもてん」 「アスミ、いいわよっ!」 「ハイッ!」 「ちゆちゃんもアスミちゃんも落ち着いてっっ!?」 「あ、でもな、ちゃんと責任は取ったんやで! 地元の建築家の人らに協力してもろて、代わりの斜塔建ててきたから。 ……約一ヶ月前に完成したばかりの出来立てホヤホヤ、名付けて『ミナの斜塔』!」 「世界遺産を馬鹿にしてるんですか?」 ミナをきつく睨みつけるちゆ。 彼女の隣でのどかが「ん?」という表情になって、ひと月ほど前に読んだ新聞の記憶をたどった。 アホみたいに攻めまくった傾き方で建て直された斜塔…… 「何ヶ月でぶっ倒れるか?」という話題で大盛り上がりのイタリア国内…… 倒壊の瞬間を目撃しようと連日押し寄せる観光客…… のどかが声を上げるよりも早く、スマートフォンを取り出して操作していたひなたが呆然と洩らした。 「そっか、ミナさんって、ユニバーサル・コメディアンのミナだったんだ……」 「ユニバーサル……、えっ?」 怪訝な顔でひなたを見つめるのどかの後ろから、ミナが抗議の声を上げる。 「コメディアンちゃうわ! ジャーナリストや!」 それを無視して、ひなたがスマートフォンの画面をのどかに見せる。 表示されているのは、ミナが管理しているSNSアカウントのプロフィールページ。 のどかが「ふわぁっ…」と思わず声を洩らした。 ―― フォロワー数:2000万。 プロフィール画像は、パンク風の荒れた感じのする女性。メガネはしていないが、よく見るとミナだ。 のどかとひなたが同時に向けてきた視線に、 「ミーアキャットに頭を蹴飛ばされて記憶喪失になってた時の写真やね。なぜかパンクロッカーしながら、お猿さん連れてガンダーラを目指してたんや」 と、ミナが説明した。 のどかとひなたは顔を見合わせて、納得したみたいに頷いた。 「「やっぱりこの人コメディアンだ」」 「コメディアンちゃうって言うてるやろ! 私はマスコミな感じの増子ミナ! 天も地も突き抜けてフリーを極めたジャーナリストや!」 「天と地どころか、マスコミもジャーナリズムも突き抜けてコメディアンを極めてるじゃないですかっ!」 「やかましいわっ!」 顔を真っ赤にして叫ぶミナ。 鼻息荒く、自分がグローバルでフリーなジャーナリストであることを証明しようとする。 「えーーっとなぁ、そう、二年ほど前の取材! イエティの子孫を自称してた毛むくじゃらのおっちゃん ―― 皆から嘘つき呼ばわりされてたけど、私が密着取材を通じて、本物のイエティの子孫であるコトを証明してみせたんやで!」 ひなたのスマートフォンをひったくってSNSの画面をスクロールさせ、目的の投稿記事を出して、のどかたちに示した。白銀の山頂で、毛むくじゃらのおっちゃんが歓喜の表情でポーズをとっている写真と、短い英文の内容。 【共有】と【共感】を示すアイコンは、共に1000万を超えている。 「本当にイエティの子孫ならアンナプルナぐらい登れて当然! ―― てなコトを思いついて試させてみたら、49回目のチャレンジで主峰の登頂に見事成功! フフッ、世界も『もうホンモンでええわっ』って温かく認めざるを得んかったわ」 「……49回もチャレンジさせたんですね……」 「させたんとちゃうで。顔真っ青にして首を横に振るたびに酒飲ませて説得を続けてたら、そのうちノッてきて、おっちゃんが自主的にチャレンジし始めたんや」 ミナたちのやり取りを眺めていたツナグが、隣のニャトランにたずねてみる。 「ねえ、ニャトラン、いえてぃって誰かの名前?」 「うーん、いえ…てぃ……。家と……ティー? ―― 紅茶かっっ??」 「それよりもアンナプルナって何ラビ?」 「イエティっていうのは雪男のことで、アンナプルナはネパールの凄く高くて危険な山々ペエ」 ペギタンが口にした『凄く高くて』という言葉に反応して、ツナグがパァァッと目を輝かせてミナのほうを向いた。 「ねえっ! その山にはミナも一緒に登ったの!? てっぺんから海は見えた!?」 いきなり話題に食いついてきたツナグの勢いに圧(お)されて、ミナが珍しく引いてしまう。 すぐに気を取り直して答えようとするも、それより早くツナグが「あっ、待って待って」とストップをかけてきた。 「やっぱりボク、自分の目で確かめたい。ねえ、ミナ、アンナプルナってどこにあるの?」 ……再びミナが気を取り直して口を開きかけた瞬間、今度はペギタンがそこに割り込んできた。 「だめペエっ、ツナグ、アンナプルナは本当に危険な山ペエっ! 命を落としている人もたくさんいるペエっ!」 「そ、そうなんだ……」 「うん、そうやで。毛むくじゃらのおっちゃんも、ちょくちょく雪崩の直撃受けて、帰らぬ人になりかけとったからな」 「登らせるなよ、そんな危険な山。ていうか、何回も雪崩の直撃受けたのに生きてるって、そのおっちゃん、本当に雪男の子孫なんじゃね?」 毛むくじゃらのおっちゃんはともかくとして、ツナグへ心配そうな視線を送るニャトラン。それに気づいたラビリンが明るい調子で言う。 「ツナグなら大丈夫ラビ。危険な場所はどんどんワープで回避しながら登ればいいラビ」 「あ、そっか。……うん、だよな」 「でも、それが出来たとしてもアンナプルナの標高は一番高い所で8091メートルペエ。ものすごく寒くて普通に行けないペエ」 「たぶんミナなら、立って歩く猫用の高性能な防寒着とか持ってるだろ。コメディアンだし。それ借りよーぜ」 「コメディアン言うなっ! ちなみに持っとるわっ! 立って歩く猫用の高性能な防寒着!」 「マジで持ってんのかよっ!」 自分で言ったクセに、正直そんな物が本当に存在するとは思ってなかったニャトランが驚いて目をまん丸に見開く。 ひなた、そのニャトランの顔が面白くて、思わず笑ってしまう。 ラテを抱いたアスミも、皆の輪に加わる。 「ペギタン、ちなみにアンナプルナ主峰のてっぺんの寒さとは、どれぐらいなのですか?」 「えーーっと……」 「あ、待って。あたしが調べてあげるっ」 ひなたがミナの手からスマートフォンを取り戻して、さくっと検索。 「標高を約8100メートルとして……うわっ、マイナス24度っ!? メチャ寒っ!」 「マイナス24度って、アイスクリームより冷たいラビ。そんなトコ行ったら、ツナグが凍っちゃうラビ」 「アイスクリーム……??」と、ツナグが口の中で言葉を転がしてみる。 さっきペギタンに説明してもらった『いえてぃ』に続き、またまた出てきた自分の知らない単語。 そっと傍らにしゃがみ込んだのどかが、気を利かせて説明してくれた。 「アイスクリームっていうのはね、牛乳とかを材料にして作る冷たくて甘いお菓子で、えっと、雪で織り上げた絹を、しっとり重ねたみたいな食感って言えばいいのかなぁ」 「……ッッ!」 完璧にイメージが伝わったわけではない。だけど、絶対に美味しい!とツナグは直感。のどかたちが持ってきてくれたお菓子の中から、そのアイスクリームというものを見つけ出そうと視線を走らせる。 「ごめんなさい」 と、近づいてきたちゆが中腰になり、ツナグに向かって申し訳なさそうな微笑みを浮かべた。 「今日は、アイスクリームは持ってきてないわね」 「……………………」 ツナグ、ショックのあまり無言になる。 「あっ…」と、ちゆが微笑みを引きつらせた。間違ったことをしたわけではないが、自分の一言が引き出したツナグの反応に、表情を陰らせてしまう。 それにいち早く気付いたのどかが、ちょっとあせって、あわわっ、とフォローに努めようとするが、とっさにうまく言葉が出てこない。 代わりに「あっはっはっ」と無意味に明るく笑いながら、ミナがツナグの前にしゃがみ込み、彼の頭をぽふぽふと右手で優しく叩く。 「ツナグは山が好きなんやねぇ……。でもまあ、アンナプルナはやめとこか。40回以上もツナグを生死のふちに立たせるのは、さすがに罪悪感覚えるしな」 横から少し厳しい顔でアスミとラテが抗議してくる。 「毛むくじゃらのおっちゃんに対しても罪悪感を覚えてください」 「ワンワンッ」 ミナはあっさりと聞き流して言葉を続けた。 「そうやな……、富士山なんてどうや? この日本で一番高い山やで」 ツナグが顔を上げた。 「一番高い?」 「それにな、富士山に登ると、海は海でも、海じゃない海が見えるんやで」 「エッ、何それっ!?」 ミナの言葉に、ツナグが俄然と興味を示す。 無論、ミナは答えを言わない。雲海だとすぐに気付いたのどかとちゆも、こっそりと笑みを乗せた視線を交し合うのみ。富士山以外の高い山からでも雲海を見れることを知っているペギタンだが、あえて水を差すようなまねはしない。 ―― ひなた、ツナグと同レベルで真剣に悩む。 ミナは穏やかな笑顔で、ツナグに提案する。 「富士山、一緒に行ってみるか? めっちゃアイスクリームの美味しい店も知ってるから、富士山登る前に立ち寄って、食べさせたるわ」 「ボク、行きたいっっ!!」 思わず心からあふれ出てしまったツナグの本音。 静かに受けとめたミナが優しく両目を細めて、「…うん」とうなずく。 ……いい雰囲気ではあるが、ヒーリングアニマルたちは警戒心を緩めない。 ツナグの前に、バッ、と飛び出し、盾になるように並んでミナと対峙する。 「ツナグっ、正気を失っちゃ駄目ラビ! 相手はミナラビ!」 「そうだぜっ。ミナについて行ったら、おまえまでコメディアンになっちまうぜ!」 「とりあえず不審者がツナグを連れて行こうとしてるって、おまわりさんに通報するペエ」 「ワンワンッ、ワンッ! ワンワンッ、ワンッ、ワンッ」 「こ、こいつらは……」 激しい憤りに駆られたミナがワナワナ震えながら立ち上がる。 「なに好き放題言うてくれてんねん! 誰がコメディアンや!? 誰が不審者や!? あと、ごめんな。ラテちゃんだけ何を言ってんのか、さっぱりわからんかった」 スッ…とラテの隣に進み出たアスミが、授かった神託を告げるみたいに、ラテの言葉を厳かに通訳した。 「ラテはこう言っています。 ―― もはや『メガネメガネ』では生ぬるい。眼鏡を噛み砕いて粉々にしてくれる、と」 ラテがアスミを見上げて「くぅ~ん」と啼(な)いた。そんなこと全然言ってない。 「フンッ」と鼻を鳴らしたラビリンが勝気な表情で、ビシッ!とミナを指差す。 「ラテ様のお手をわずらわせるまでもないラビ! ―― ペギタン、やってしまうラビ!」 「なんでぼくペエ!?」 「ほほぉ? 命知らずやな。我が増子一族に代々伝わる西ドイツ式ブラジリアン柔術をマスターした私に勝負を挑むとは」 「ペ……ペエエっ!」 ペギタン、顔を真っ青にしてあせる。 増子ミナの体から立ち昇る真紅のオーラ。 ―― が、彼の目には見えているのだ。 しかし、気圧されて後ろへ下がろうとするペギタンに、ちゆから声援が飛ぶ。 「ペギタン、がんばって!」 今度はミナの目に、ペギタンの体から噴き上がる蒼い闘気が映った。 「ペエエエエエエエエエッッ!!!」 「むっ! その構えは、古代マケドニア八極拳!」 生命の危機を感じて体が勝手に後ずさろうとする。だが、ミナは意志のチカラを総動員して耐えた。 ニャトランが二人のほうを指差して、横にいるラビリンにたずねる。 「なあ、西ドイツとかマケドニアとか、……こいつら一体何やってんだ?」 腕組みしたラビリンが二人から目を離さず、瞳をギラリと光らせて答えた。 「西ドイツ式ブラジリアン柔術は、邪馬台国を発祥の地とする日本最古の格闘術ラビ。 遠・近・中距離、全てにおいてバランスよく対応できるのが特徴で、大正時代、鬼の王を倒すための戦いで『柱』と呼ばれる者たちの切り札となったことでも有名ラビ。 対して、古代マケドニア八極拳は、アレクサンダー大王が編み出したヘレニズム格闘技の一種で、近接戦最強を誇るラビ。 これを極めた者の拳は鉄をも砕くと言われ、さらに、あるスキルを取得することで、1ターンにつき最大5回までの連続攻撃が可能になるラビ。 ……フフッ、数々の名勝負を目にしてきたラビリンにも、この闘いの結果がどうなるかは分からないラビ」 「いや、俺はまずおまえが何言ってんのかが分かんねーよ」 メンドくさくなって理解をあきらめたニャトランは、テキトーなノリで目の前の勝負を楽しむことにした。 「じゃあ、俺はミナを応援するぜ。そっちのほうが、なんか面白そうだしな」 関係なさそうにスマートフォンを眺めていたひなたが、「あっ!」と声を上げた。 「ミナさん、いつのまにかあたしのアカウントをフォローしてくれてる! あたしもミナさん応援しよっ!」 あっさりとミナの側についたひなたを、ジロッと睨んだちゆが、のどかを振り返って、何も言わずに微笑みかける。 「う…、うんっ、もちろん、わたしはペギタンを応援するよ」 たじっ…と軽く身を引きながら答えるのどか。 腕組みしたまま仁王立ちしているラビリンは、中立。どうやら、この勝負の審判を務める気らしい。 ラテがアスミを見上げて「わんっ」と可愛らしく吠える。ラテと視線を重ねあったままアスミがうなずく。今度はちゃんと伝わった。 「ツナグ、これを」 差し出されたヒーリングガーデンの聴診器を受け取ったツナグが、身振りを交えたアスミの簡単な説明に従って自分の耳に装着し、おそるおそるチェストピースをラテの体に当てる。 チェストピースが淡い光に包まれ、ラテの心の声がツナグの耳に流れ込んできた。 『ラテといっしょに、ペギタンを応援してほしいラテ』 「え、あ…、うん、わかった」 初めての体験に驚きつつも素直に答えたツナグ。けれど、誰かを応援するなんて今までしたことがない。元気よく吠えてペギタンを応援するラテの隣で声を出そうとするが、やはり戸惑いが大きい。 そんな彼を横目でチラッと見たのどかが、しゃがんだまま、口もとに両手を添えて大きな声援をペギタンに送った。 「ペギターーンっ! がんばれーーっっ!!」 突然の大きな声に、びっくりした顔で見上げてきたツナグへ、のどかがニコッと優しく微笑みかける。 ……うなずき返したツナグが、のどかを真似て口もとに両手を添え、ペギタンへと声援を送った。 「ペ…ペギタン、がんばれーっ!」 「がんばってーっ! ほら、ツナグも応援してくれてるよーっ!」 「ペギタンっ、自分を信じて! あなたなら勝てるわ!」 「わんっ! わんっ!」 「ラテが応援しているので、わたくしもペギタンを応援します。ペギタン、がんばってください!」 ツナグたちの声援を熱として、西ドイツ式ブラジリアン柔術と古代マケドニア八極拳のぶつかり合いも盛り上がってゆく。 「虎の呼吸・伍ノ型! ―― 猛虎打線ッ!」 「甘いペエ! 覇海殺・肝臓爆発チョップ ―― 六連ッッ!!」 「ぐああああああっっ!?」 さっそくミナ応援サイドよりブーイングが飛んだ。 「待ってよ! 古代マカロニ八宝菜の連続攻撃って最大5回までって言ってたじゃん! なのに、今、6回連続攻撃してたよ! これっておかしくないっ!?」 「そうニャ! チートだ、チートぉぉ!」 この非難に対して、ラビリンは「ノンノン」と首を横に振った。ルール的には問題ないようだ。 「あ、意外とペギタン勝てそう」 「いけるわよ! その調子よっ、ペギタン!」 「ペギタンッ、次は眼鏡ですッ! 眼鏡を狙っていきましょうッ!」 「わんわんっ!」 「ペギタンっ! がんばれっ! がんばれっ! ペギタンがんばれーっ!」 興奮のあまり身を乗り出してペギタンの応援を続けるツナグ。 ―― だが、唐突に胸にこみ上げてきた感情の塊に言葉をふさがれてしまう。 不意に黙ったツナグに、ふと、ちゆが視線を向ける。 ……ツナグの両目から、静かに涙があふれていた。 「ツナグっ!?」 ペギタンの両頬をむにーっと左右から引っ張っているミナを含め、ちゆの声で全員がツナグのほうを見た。 皆のまなざしを受けて、ようやく自分が涙を流していることに気づいたツナグが、あわてて両手でごしごしと目の周りを拭いた。 「ごめん。ボク、友だちの名前を呼ぶのって初めてで……。しかも誰かと一緒に、こんなふうに大きな声で叫ぶなんて想像もしたことなくて……」 のどかの手が優しくツナグの背中をさする。そして、彼と目が合うと微笑みを表情に乗せて言った。 「これからはいつでも呼べるね、わたしたちの名前」 ツナグが放心したような顔になった。 でも、のどかの言葉に脳の理解が追いつくと、幸せのあまり泣き出しそうで、それでいて嬉しすぎてたまらないという感情が入り混じった笑みが、表情に広がり始めた。 しかし、その瞬間 ―― 。 『映画ヒーリングっど♥プリキュア Connected World』 <前編>9へ